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#sp13.2024年春のヘビーローテーション

おはようございます。5月も最後の水曜日。というわけで、今回は2024年春のヘビーローテーション。この春にヘビーローテーションした曲を3曲取り上げ、適当なことを書いていきます。


わたしたちは「自分の人生を生きなければならない」というのはわかっているわけですが、じゃあ実際に自分が自分の人生をちゃんと生きているかと問われると、なかなか胸を張って「はい」と答えられないのも正直なところですね。

「自分の人生を生きる」とひと言で言っても、それが意味するところは人それぞれだと思いますが。わたしにとっての意味はなんだろうと、ふと考えてみました。それは一生働かなくてすむような、ありあまるほどのお金を持ってること?

そんなふうに文字にしてみると、なかなか恥ずかしいものがありますね。けど、今度はお金があれば「自分の人生を生きる」ことになるのか? との疑問が湧いてきます。

自分の書いた小説がいろんな人に認められること? そう考えると、さっきよりもリアリティが湧いてきます。逆に自分の書いた小説が人々に認められないと、さすがにちょっとがっかりしますよね。

そういう充実感をどのくらい得られるか、みたいなものが積み重なると、「自分の人生を生きた!」みたいに感じられるのかもしれません。逆に言うと、日々生きている中で充実感がなかなか得られないときには、自分の人生が空っぽなものに感じられるかもしれない。

そうすると、自分がひどく空っぽに思えて、そんな自分に罪悪感さえも抱くこともある。孤独ささえも感じることになるかもしれない。この世界はひどく残酷で、だからこそ考えすぎて強くいようと空回りしてしまう、みたいな悪循環にさえ陥ってしまいそうです。

Nathan Daweの"We Ain’t Here For Long"は、そのように自分がひどく空っぽに思えてしまう人を歌っています。

・Nathan Dawe - We Ain’t Here For Long (Official Video)

この曲のタイトル"We Ain’t Here For Long"は、直訳すると「私たちは長くはここにいない」。つまり、「人生は短い」という意訳できる。だからこそ、「人生が終わる前に、自分の人生を生きなければならない」と、曲の終わりに決意します。

「人生は短いから、自分の人生を生きなければいけない」と書くと、中国の古い漢詩みたいな感じもしますが、ひとつの大きな真理でもありますね。とにかく、自分の小説を書こうと、そんな気にさせてくれる一曲です。


わたしの場合、小説を書くのはどちらかと言えば地獄みたいな感覚を覚えます。よくそれでプロでもないのに小説を書いていられるな、みたいなことも思わなくもない。

でも、小説を書くことにどこかしら楽しい部分もあるし、状態というか状況によっては天国みたいな瞬間もないわけじゃないから(小説を書き上げたときとかね)、書き続けているのかもしれないね。

少なくとも自分の場合はということだけど、執筆という行為そのものが天国なのかどうかはわからないし、場合によっては地獄へと深く深く落ちていくような感覚さえも覚える。書けないときとか! 

けど、そういう書けないときの苦しみは地獄へ落ちるような感覚にも似ているけど、そんなふうに地獄へ落ちていくような感覚さえも執筆の醍醐味といえば醍醐味。まさに産みの苦しみ、みたいなものかもしれないね。

この地獄にとらわれると、執筆していないときでも心から執筆のことを追い出すことはなかなか難しいですね。それで小説の神様みたいな存在がもし存在するのだとすれば、その神様に少しでも近づけるといいなと思っています。

DiploとRiva Starrの"Heaven or Not"、「天国なのか、そうでないのかわからない」というようなタイトル。この曲の歌詞はわりと抽象的なので聴く人によって自由に解釈できると思います。

・Diplo & Riva Starr - Heaven or Not (feat. Kareen Lomax) [Official Visualizer]

この曲の内容自体は、恋人に別れを告げて去っていった人の心情みたいなもの。地獄へと落ちていくような感覚。だけど、もっとその内容を押し広げて、聴く人それぞれにいろいろ解釈の余地も出てきそうですね。


前世、なんてものがあるのかどうかはわかりませんが、そんなものがあったら面白いなあとは思います。多くの人は前世も人間だと思ってるけど、実はカブトムシだったりミジンコだったりする場合もあるのかな。

とにかく、前世での結びつきがこの世界でも縁を持っている、なんて考える人も世の中には一定の割合でいるみたいですね。前世がミジンコだった人は、この世界でどんな存在とどんな縁があるのか、興味は尽きませんが。

これが「前世の恋人」となると、この世界でも強い結びつきを持つ人、という意味合いもあるらしい。Calvin HarrisとRag'n'Bone Manの"Lovers In A Past Life"は、まさにタイトルが「前世の恋人」。いま現在の恋人との強い結びつきを歌います。

・Calvin Harris, Rag'n'Bone Man - Lovers In A Past Life (Official Video)

私たちは前世で恋人同士だった、だからこそこの世界でも強い結びつきがあるんだと、永遠に変わらない愛をストレートに歌います。だから、いまこの世界で強く結びついた恋人同士は、来世でもまた愛によって強く結びつくんだ、みたいな含意もありますね。

ところで、どれだけ強く結びついても、現世での行いがあまり良くなかったせいで、この恋人同士のどちらかが来世にミジンコになってしまった場合、この関係はどうなってしまうんだろうとも思うのですが、そう考えるのはわたしだけ?


※ひつじのはなし|Good Morning! Musicは、水月羊(the Maverick Black Sheep)が大胆不敵にも音楽(主に洋楽)エッセイを書こうという目論見と試みです。洋楽の曲を聞いての感想や解釈のエッセイ、コラムとなります。気になった曲の歌詞の意味はそれぞれ訳してみてください。また違った見方ができるかもしれません。


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