#30.自分のために花を買う/Miley Cyrus - Flowers

おはようございます。地震防災とともに、防寒対策を考えてしまうこの頃ですね。日本は沖縄や小笠原あたりに住んでない限り、だいたいどこにいても冬の厳しい寒さに襲われます。花の咲く季節が待ち遠しいですね。

さて、今朝は2023年2月1日、X(旧Twitter)に流したツイートの大幅加筆修正版です。


自分のために花を買ったことがありますか? わたしは自分のために花を買ったことはない。そもそも誰かのために花を買う機会もそんなにないんだけどね。誰かのお祝いだとか、送別会の餞別みたいなときくらいですね。他の人もたいていそうだと思います。

花を飾ったり生けたりするのは、普段から花を飾ったり生けたりする人にとっては普段の日常生活の中のひとつの行動でしかないと思うけど、そうじゃない人にとってはそれなりの面倒さを感じる行為。

自分のために花を買っても、花を飾る花瓶を準備しないといけないし、水も取り替えなきゃいけない。それにどんどん萎れていくから、朽ちた葉っぱや花を片付けなきゃいけないし、最後には萎れた花と水を捨てて、花瓶を洗って片付けるところまでが花を飾る行為。

そういった過程を面倒と感じるかどうか。誰かのためにならまだしも、自分のためにそこまでできるかというと、特に慌ただしい生活を送っていると、これがなかなか難しいことでもあります。

でも、そういった面倒さの先に何を見出すか。

それは人それぞれだとは思うけど、自由を見出すこともある。Miley Cyrusの"Flowers"では、砂に名前を書いたり、ダンスに行ったりとともに、花を買う行為が自由や自立の象徴として言及されています。

Miley Cyrus - Flowers (Official Video)

この曲からうかがわれるストーリーで、この曲の主人公は「あなたが残していったバラと同じ色に自分の爪を塗る」と言ってます。つまり、この曲は恋人や配偶者と別れたあとの話ですね。

それでも、「あなたの残していったバラと同じ色に爪を塗って、私はその色の爪で新しい花を買う」と宣言しているところに自由と、そして自立心を感じます。

過去のそれなりの重みを持つ色だからこそ、その色に束縛されることも囚われることもなく、軽やかに爪に塗って過去から自由になった。そして自分で決断し、自分で選ぶ。そして自分だけの足で歩いていく。

そういった自立を象徴した行為が、自分のために花を買う行為なのでしょう。


※ひつじのはなし|Good Morning! Musicは、水月羊(the Maverick Black Sheep)が大胆不敵にも音楽(主に洋楽)エッセイを書こうという目論見と試みです。洋楽の曲を聞いての感想や解釈のエッセイ、コラムとなります。気になった曲の歌詞の意味はそれぞれ訳してみてください。また違った見方ができるかもしれません。


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