#03.飢えを満たすためなら／Hozier - Eat Your Young

おはようございます。5月も半ばですね。今週は新作です。

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今日取り上げる一曲は、Hozierの"Eat Your Young"。
Hozier - Eat Your Young (Official Video)

タイトルの"Eat Your Young"とは、直訳すると「若さを食べる」、あるいは「若者を食べる」と不思議なフレーズになりますが、これはこのままの意味のようです。意訳すれば「若者が犠牲になる」となるでしょうか。

歌詞の前半は二人の会話形式で進みます。誰の会話かというと、強欲な権力者とか金持ちの会話ですね。飢えてるから何かを食べたいと訴え、ならば満腹のためには手段は選ばないみたいなことを示唆する。

飢えを満たすためなら手段は選ばないというが、じゃあどうするかというと、子どもの皮を剥いで戦争のための太鼓にし、爆弾や銃を売ってテーブルに食べ物を並べると。つまり戦争を始める権力者や武器商人みたいな金持ちを皮肉っている曲ですね。

この曲は今年発売。2023年の春にこの曲が歌われることの意味をいろいろ考えますね。1年前に始まった戦争は続いていますし。

ここでの"Young"=「若者」は、若い世代のことばかりではなく、それ以上の年代の権力者でもなく金持ちでもない人々のことも指しているのでしょう。権力者や金持ちの犠牲になるのは若者だけではないので。

これは完全にわたしの想像だけど、"Eat Your Young"って「あなたの若さを食べる」みたいな意味に取ることもできなくはない。ならば「あなたの若さ」とは何か。

それは戦争や抑圧に抵抗し、抗議する若さ。そういった「あなたの若さ」を若者や、それ以上の世代の人々から「食べる」ことにより奪い、抵抗や抗議する気力すら権力者や金持ちによって摘み取られてしまうような状態さえも皮肉ってるのかもしれないね。

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