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タバコ

を、
やめようとは思わないが、
おいしいと思った事は生まれてこの方、一度も無い。
コーヒーやジュースをお供にしないと、吸おうとは思わない。
子供が産まれて、家では吸わなくなった。
吸わない友人がひとりでもその場にいたら、吸わない。
酒席でのタバコの匂いは気持ち悪くなるので、絶対吸わない。
何なら人前では吸わない。

そんなんならやめたら?って言われる事も無い。

何故なら他人にタバコを吸う姿を見せないから、タバコの話題にはならない。
一日のうち2回くらい、無性にタバコを吸いたい衝動にかられる。
そして吸う。
半分くらい吸うと、自分の手に持つタバコの煙にうんざりして灰皿で消す。



唯一、職場のベトナム人の前では吸う。
彼らはバカスカ吸う。
一箱600円もするタバコを一日に一箱くらい平気で吸う。

カーっぺって、タンも吐く。

昔は日本もそうだった。

社会の近代化と、喫煙者とカーっぺっの減少は絶対関係あると思う。

偏見覚悟で言うが、ベトナム人はまだまだ野蛮だなって思う。

日本語を覚え、技術を身に付け、海を超えてくる。聞けば、大学まで進学したひとがゴロゴロいる。
そんな彼らは、屈託の無い笑顔で、エナジードリンクを何の脈絡も無く、わたしに奢り、道端で犬猫を見掛けると、

「おいしそう」

本気か冗談か分からない事を言う。

不思議なもので、日本語が上達すると、そういう野蛮さが抜けていく。

タバコをやめ、カーっぺっをやめ、奢ってくれるエナジードリンクがアイスクリームに変わり、犬猫を見ても、

「かわいい」

と言う様になる。

早々にそうなるひともいれば、いつまでもおいしそうと言っているひともいる。

まあ、でも、日本人が2人の職場にベトナム人が 5人もいると、そこはもうベトナムだ。

郷に入れば郷に従う。

タバコをくわえて、カーっぺって、

ね。



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