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Novice Nurse Productivity Following workplace Bullying
概要
看護師の職場いじめの発生率と生産性への影響を調べるため、2年以上実務経験のある197名の看護師 (女性91.4%) を対象に生産性とハラスメント及び属性に関する調査を行った。その結果、72.6%は過去一か月以内にいじめを経験し、57.9%が直接のターゲットになっていた。21.3%は過去6か月の間に毎日いじめを受けいた。ほかの尺度でも類似した傾向を示し、主要な加害者はより経験のある看護師であった (63%)。いじめは、生産性に負の影響を及ぼしていた 。
問題と目的
新人看護師の約3割が職場いじめを経験して辞職を検討する
いじめの生起率は研究によりばらつきがある (27%-90%)
いじめは、精神的消耗、抑うつ、欠席、自殺企図、身体症状などとともに辞職意思を高める
主として経験の長い上級の看護職からいじめられる
職務能力を発揮できず、自信をもてなくなる
本研究では、看護職のいじめの生起率、いじめが生産性に及ぼす影響、性格特性といじめの関連及びその後の生産性への影響を明らかにする
Method
クロスセクショナル
実務歴3年以下の新人看護師を対象
検出力検定で、fixed linear multiple regression, R2 deviation from zero with six predictors, alpha=0.05, beta=0.8
predictor = 過去のいじめ経験、生産性、職場いじめスコア、年齢、人種、教育歴
測定内容は、生産性 (Healthcare productivity survey)、職場いじめ (Negative Acts Questionnaire)、属性
Results
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回答した197名のうち、女性は90.9%、半数以上が30歳未満 (59.4%)、21-59歳 (平均29.6歳)
21.3%は毎日いじめに遭遇している
44.7%は自らがターゲットにされた
毎日被害をうけたというものはいなかった
仕事に関するいじめに87%が遭遇
個人に関するいじめに84.3%が遭遇 (無視、悪い噂をされる)
身体的ないじめには37.3%が遭遇
一か月以内に58.4%がいじめのターゲットに
17.3%が目撃者に
主な加害者は看護スタッフ(同僚)で58.4%
看護リーダーからのいじめは19%
医者からのいじめは6%で、ほとんど看護師によるもの
医者からのいじめはレアケース
いじめ被害は生産性と負の関連
白人ナースのいじめ被害は生産性と負の関連があるが、その他人種のナースのいじめ被害は生産性に影響しない
文献
Berry, P. A., Gillespie, G. L., Gates, D., Schafer, J. (2012). Novice nurse productivity following workplace bullying. Journal of Nursing Scholarship, 44, 80-87.
感想
上級看護師の指導技能不足
えこひいきのない技能評価の導入
など言われているが、実際はちがうきがする
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