高速移動する幽霊

昔ネットに転がってる怖い話で「割と混んでいる電車で誰も座らない席に幽霊がいた」って感じのを読んだことがあります。

あと、車だとよく聞きますよね。心スポに行ったあとの車に乗ってきたやら、タクシーに乗ってきたやら…

ともかく、今回は幽霊は乗り物に乗れると仮定して文章を書いていきます。


今回は電車を例に考えてみます。

“JR在来線の普通・快速列車の速度は30 - 90 km/h”
wikipediaからの引用です。

私にとってJR在来線の普通・快速列車が一般的な電車って感じがするのでこのデータを引用しました。

幽霊はこれに乗れるわけです。 

物理的に少なくとも時速30キロで移動する電車に物理的に存在しない幽霊が乗れるのです。

冷静に考えてみればおかしい。

物理的に存在する人間が“時速30キロで動く仕切られた空間”に入れば一緒に移動するのは当たり前ですよね。

物理的に考えれば幽霊は停まっている電車に乗ることはできても、電車が発車したらその場においていかれるはずです。

ではなぜ乗れるのか? 

考えられる説は2つ。

①幽霊もまだ証明されていないが物理的な存在であり、物理法則が適用されるという説。

②幽霊も電車と同じ速度で高速移動しているという説。

心スポ帰りの車の様に人間に取り憑いて一緒に移動しているというバージョンもありますが、一方でタクシーや電車の例のように依代を持たない話もあるので今回は取り憑いて一緒に移動は除外させていただきます。

よく聞く怖い話は①っぽい描写で語られますが、私は幽霊が物理的存在であることには懐疑的です。なぜなら、もし個体であれば殴れるだろうし、液体や気体であればビニール袋に入れられるからです。

このことから私は②の説を推します。

幽霊は頑張って乗り物に合わせて高速移動をしている。そして何食わぬ顔で座り込んだり、佇んだりしている。

もしこの説通りならなんだか憎めないですね。だからといって関わりたくありませんが。

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