カワイハルナ個展「はさんで固定する」

昨日観に行きました。
カワイさんの絵は、POPEYE特別編集「ぼくの好きな音楽」の表紙で初めて観ました。
一見、不安定な様に見えてもそこに置かれている物の、絶妙なバランスによって、それらは崩れることはない。そこに一種の規律性が生まれている。そんなカワイさんの絵に惹き込まれてしまった。

カワイさんはどちらかというと関西の方での展示が多いという印象があり(違っていたらごめんなさい)、中々東京で絵を観る機会がありませんでした。
しかし今回、ガーディアン・ガーデンにて展示が行われるということで、とても嬉しかった。

初めて実物を観て、初見で感じた時の気持ちを思い出しました。
展示されている物の中に、「3つの球」という絵がありましたが、これが一番印象的でした。
ジッと観ていると、3つの球が今にも動き出しそうだったのだ。しかし、そんなことは起こらない。はさんで固定されているのだから。

少しでも誤差が生じてしまうとそこにあるものは崩れ去ってしまう。しかしそれは起こることはない。そこに存在する規則性が、その場の安寧をもたらしているのだ。

展示は8/26まで。是非。