会社の規約が変わった
現在、私が勤めているところは今まで
「フルタイムで働く人」は「副業、起業、フリーランス、兼業を会社の許可なく営んではならない」という規約だった。
令和6年10月1日から、
「業務委託、起業、開業、フリーランス、これらは会社の許可は要しない」へと変わる。
去年の年末年始の連休前、業務委託で単発でどこかで働きたいと思った。
冬ボーナスが少なめだったので、連休中に働いて少しでもお小遣いが欲しかった。
「許可なく」ということは、「許可を得ればいいのだ」と思い、エリアマネージャーに打診した。
エリアマネージャーは「上に相談してみる」と言ってくれて、
その3日後ぐらいに「ごめんなさい、許可できないということでした」と返答があった。
とても残念だったけれど、「休みは休めってことだな」と納得して、
年末年始の連休を満喫した。
ゲームも3つぐらいクリアできて、とても有意義な年末年始だった。
3か月ほど前に、
「立候補した社員個人から、社長が全国を回って直接話を聞く」というおもしろいイベントがあったため、
立候補して、「物として持って帰る手書きのお手紙」をしたためて、厚生労働省や労働基準局の資料を添えて、
「なぜ自分の収入を自分で変えてはいけないのか?」と二人きりの場で訴えた。
もちろん「専念して欲しいから」や「守るため」、「流出を避けるため」はわかる。
「給与」という形で複数の企業から収入を得ると、
労働時間の法律的な関係で管理が煩雑になるというのはとてもわかる。
そんな大がかりなことを、管理体制を整えさせて、人員を増やしてまで決めさせたいわけではない。
私は私のために、自由に自分の金銭事情を動かせる環境が築きたいだけだ。
まあ話すだけはタダだ。便箋も100円均一で100円だ。
なんなら業務時間を使って、お金が発生する状態で、おもしろいイベントとして参加できるなんてむしろプラスで、いいイベントじゃないか。
結果、社長はその場で「いや、それは推奨している」と否定し、
その場で社内規約について管理している部署へ電話をかけて確認してくれた。
「あの…それは…ええと…」
電話を受けた方はたじたじだった。
その方には突然申し訳ないことをしたけれど、
この会社は信頼してもいいんだな、と思えた瞬間だった。
そして、
一昨日、来月10月1日から規約が変わると、
大きな告知があった。
重ねておもしろい話だけれども、
私は来月10月16日からパートタイマーに変わる。
既に1ヵ月半前に話を進めていた。
10月16日からはフルタイムの勤務ではないので、
この規約には当てはまらない。
とてもおもしろい話だな、と思う。
一昨日のnoteに書いた「同僚への贐」のようなものになったのかもしれない。
彼は思う存分、やりたいことができるだろう。
私もやりたい放題やらせてもらうけれども。
彼がいたおかげで、
ああ、あのお手紙や資料、話が無駄ではなかったな、と思う。
そして、社長が全国を巡ることも無駄ではなかったし、
同じ社内で同じ悩みを抱えている人がいたとして、
きっともう一人ぐらいは救われた人がいただろう、と信じたい。
そうであってほしい。
思うところがあるとすれば、
社内で「上に行くべき人だから、推すよ」と何名か言ってくれていたことで、実際に評価もしてくれていた。
その気持ちを踏みにじってしまったのを懺悔したい。
できることならば、直接説明したい。
私の願望な気もするけれど「やっぱりね」「しょうがないね」と笑ってくれる気もする。
こんなことしなくても、
裏でやっている人なんていくらでもいるんだろうけれど、
もうこれは私の性格だからどうしようもないなと思う。
少しでも自由な人が増えていれば、
本当に良かったなと思う。
うちの会社は案外いい会社だと思う。
これからも、そう思えるといいな。
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