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2022年1月に読んだ本

1.おいしいものでできている/稲田俊輔


これはただのグルメエッセイではなく、「世界はおおむね、おいしいもので出来ている」というスタンスで食べものに対する愛を綴っている。カレー、唐揚げ、カツ丼、ラーメン、ランチに付いているミニサラダなど。

私はこの本の最初の一文に激しく共感。

卵料理が好きです。そして僕が思う世界最高の卵料理、それは、「月見うどんの卵黄を破ってうどんをすする最初の一口」

わかる。この文章で一気に引き込まれて、あっという間にこの本を読み終えてしまった。

おいしい物を食べると、自分の人生が少し好きになる。

2.本の雑誌10月号~定年後は本当に本が読めるのか~/本の雑誌社


本屋でこの雑誌のタイトルを見かけた瞬間に“買おう”と思った。
社会人になって3年目の私ですが、平日はなかなか読書の時間が取れず老後に希望を託している状況。定年後に本が読めるのか、私も不安を感じていた。

結論から言うと、電子書籍と老眼鏡があれば定年後も本を読めるらしい。まさか電子書籍が役立つとは‥。
色々な人の老後の読書事情が載っていてとても面白かった。老後読書以外にも『定年後に何を読みたいか』という特集もあってこれもまた面白い!定年間近の人も読みたい本がたくさんあるらしく、“老後だけで時間が足りるのか?”と思ってる様子。私と同じだ。

老後に対する不安の感じ方に年齢なんて関係ないのかもしれない。

3.氷点/三浦綾子


“罪を許せるか”がテーマである小説。

妻・夏枝がある男と密会しているのを知ってしまった夫・啓造。そして妻と男が会っている間に娘が殺人犯に殺されてしまう。どうしても妻が憎い夫は、復讐として殺人犯の子供を養子に迎え、妻に真実を隠したまま、その子を育てさせる‥という話です。

妻を許そうと葛藤する啓造の気持ちが痛いほどわかる。浮気されてメンタル死んでる時にこの小説を読むのは躊躇ったけど、浮気の件を誰にも話せずにいるモヤモヤが少し減った。

啓造の葛藤の一部を載せておきます。

憎んだり、ねたんだり、愛したり、怒ったり、これが生きるということだろうか

この小説には続編があるので、それも読み終わったらまとめて感想を書きたい。

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