AI音声起こしサービスを使ってみたら、とても便利だった
取材して原稿を書く、いわゆるライターをしています。
取材のときはPCでメモを取っていて、録音もしますが、ほとんど聞くことはありませんでした。
話をうかがいながら、手元を一切見ずに、話の内容をほぼメモできるという特技があるので。
まあ、何年も取材していたら、こんなことはできるようになります。
タイピング音に困ったので、AI文字起こしサービスを使ってみた
先日、いつものように取材の案件をいただいたのですが、今回はビデオ収録もあったので、タイプ音が入ると困るなと思い、PCでのメモはほとんど取りませんでした。
録音は、ビデオ収録しているカメラの音声のほか、それぞれインタビュイー(インタビューを受ける人)のかたにピンマイクを付けていただいてレコーディングしているフィールドレコーダーの音声があり、念のため回している取材用のICレコーダーもあるので、音はたくさんあります。
いざとなったらこれで文字起こしをしようと思っていて、結局、文字起こしをしました。
録音したものを起こすサービスと、音声入力ソフトは別もの
その場で話したことをテキストにしてくれるものであれば、Google ドキュメントの音声入力や、Wordの音声入力が使えますが、以前試してみたところ、ファイルになっているものを再生してそれらのサービスに聞かせても、なかなかうまくいきませんでした。
これは文字起こしのソフトウェアが、音声を聞き取ってテキストにするエンジンの違いかなと感じています。
その場での音声文字起こしは、表示される文字を見ながら話すことが多いので、話すスピードがゆっくりになります。
それに対して、録音の場合は、文字起こしを考慮していないため、話す人によってはスピードが速く、文字起こしのソフトウェアが聞き取り切れていないように感じました。
無料のものなどないかと思って探したのですが、なかなかそうしたサービスはなかったので、最終的に有料の、AIを使った文字起こしサービスを利用しました。
AI翻訳サービスNottaを使ってみた
今回使ったのは、こちらです。
登録すると、年間プランの契約を促されましたが、無料期間が3日間あって、お試しができます。
友達紹介プランがあるので、紹介すると、招待された人は3日間お試しできます。
一本、音声変換してみました。
使い方は簡単で、音声ファイルをアップするだけです。
長さや、話している人の人数によって、かかる時間は変わると思いますが、どのくらいまで変換が進んでいるのか、%で表示されていました。
翻訳すると、こんな感じのテキストが表示されます。
私の名前を正しく変換していてびっくりしました。
変換精度は高い
変換精度ですが、相当高いと思います。
特別な固有名詞以外は、ほぼきちんと起こしてくれていました。
また、句読点が入っていたのにも驚きました。
話し言葉なので、句点(。)を入れるのは文章の終わりという学習が働いているのだと思いますが、ブレスの位置で適度に読点(、)が入っているので、ただ起こしただけと違って読みやすいので助かります。
固有名詞の置き換えや登録も可能
固有名詞が別の単語になっていましたが、簡単に置き換えできました。
自分用の辞書を作っておくと、それを利用してくれます。
そのほか、便利だと思ったところを書いておきます。
便利なところ1 話者が分かる
話者2と表示されていますが、これは私が話している部分です。
今回の文字起こしに使ったデータでは、合計5名が話していますが、それらを音声で判別して、すべてに1から5の番号が振られたテキストが上がってきました。
インタビューや議事録では、誰が発言したかを記録しておくことは非常に重要です。
なので、自分でメモをとるときは、誰が話したのか、話者を必ず記載していますが、音声起こしでこれをやろうと思うと、けっこう大変になります。
インタビュイーが2名なら難しくないのですが、4名、5名となると、ビデオ録画しておきたくなります。
AIの音声認識で話者を特定しているのだと思いますが、このあとテキストをWordなどに貼り付けたあと、話者2などの部分をそれぞれのお名前に置き換えれば、ベースとしてとても使いやすくなります。
便利なところ2 聞き直しが簡単
テープ起こしで、うまく聞き取れなかった箇所や、メモで分からなかったところだけを聞き直したい、ということはよくありますが、これがとても簡単です。
Speaker2の後ろにタイムコードも記載されているので、これを使ってICレコーダーなどで、該当する時間の箇所を聞き直すこともできますが、「再生」ボタンをクリックすると、その部分から音声を聞き直すことができます。
一発で必要なところを聴けるので、とても便利。
タグ付けすると、内容の整理もできる
私はやりませんでしたが、内容にタグ付けすることで、サイト上で内容の整理ができます。
議事録などで、ToDoを整理する必要がある場合などには便利だと思いました。
文字起こし可能なレコーダーもあるけれど
AIでの文字起こし機能が付いているICレコーダーも販売されていますが、私はこちらのようなサービスのほうがいいかなと思っています。
理由はいくつかありますが、整理すると、
文字起こしのICレコーダーも、文字起こし機能はWebを使ったサブスクリプションであることがほとんどなので、であれば、こうしたサービスを契約しても大差ない。
AI文字起こしサービスはどんどん増えてくると思うので、いいと思ったサービスがあったら気軽に乗り換えられる。
多くのサービスにはお試し期間があるので、自分が使いやすいかどうか、いきなり高価なハードウェアを買わなくても試せる。
こんなところです。
私はこの先も記事を執筆する機会が多いので、このまま年間契約しましたが、試してみたいという友達は連絡ください。
お試しコードをお送りします。
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