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技術とは何だろうか#読書 [マルティンハイデガー]

要約記事:

https://toyokeizai.net/articles/-/397252?page=4#:~:text=そして%E3%80%81その本来価値に,著者は言うのである%E3%80%82
ハイデガーにおける「四方界」の思想と可能性と限界を巡って
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sprj/18/0/18_18/_pdf

[** 物]

物はそもそも物として思惑に発生してきてはいない
物自体に応答する人間の表象して立てる働きに対して立つ
物が物化するのはそれを物として認識したときのみである
つまり物は物化以外の者にもなり得るが、古代ローマや古代ギリシャやドイツは物を物としてしか扱っていなかった。
しかし物には別のものとして認識させることができる
物は「大地」「天空」「神」「死すべきもの」この四者を均等に接近させる。宿り続けさせる
これらの内の1者は残りの三者のもとになりたち、考えている。
上記の四つは[四方界]と呼ばれる
??42P 天空の定義・大地の定義とは?
 この書籍における大地とは「地面に接しているもの」であり、天空とは、つまり空より上「太陽・天候・天体」などをいうが天候(雨・雪)は天空とは少し違うのではないか。雨や雪は大地から生成される水蒸気なので大地と訳されるもので
はないのか、、。
物は[物化]し[四方界]を宿らせ続ける。
物となるものは、「世界の[反照]」「[遊戯]の[柔和]さの競技会」から出来事としておのずと[本有化]される
死すべき物である人間だけが世界という世界に住みつつ達成し、世界に基づいて柔和なもののみがいつかは物となる。

[** 建てること・住むこと・考えること]
建てることと住むことは連動しており、建てるから住むのではなく「住むために建てるのである」

住むことの根本原動は、[労わる]こと
大地は「仕えつつ担うもの」「咲きつつ実もの」である。水源や鉱石の源となり動物の全体となる。
[ 四方界を考えるとき、私たちは四者の織りなす単一性を熟考しているわけではない]
私たちが空間を通り抜けているのはいつもそのさい、近くや遠くにある場所や物のもとに不断に滞在しながらすでに空間を持ちこたえているからなのです。
私がこのホールの出口の方にいくとき私は既にそこにいる。私がそこにいるというふうにして存在しているのでなかったら私はそこへいく[ことすらできないでしょう。]を許容する「空間を設立」し組み合わせることである

現代の人間は本当の意味での「住む」ということ。住居難というものを理解していない
「住む」・「建てる」「考える」について本気で考える必要がある

[* 技術とはなんだろうか]

技術とは何だろうかが露呈してくれるものとは道具手段的なものを四重の原因へ連れ戻す時である
四重原因とは・・・質量・形相・目的・作用
ハイデガー(筆者)は、「技術とは何であるか」の提起に対して、この四重原因を取り上げている。元来四重因のなかの作用因、つまり物に対する作用と結果のみの現象だけによるものだと思われていたそうだが、そうではなく目的因・形相因・質量因も相関してくると筆者は考察している
[総かり立て体制]・・・技術とはもともと存在しているが隠れているものである。核や飛行機、ロケットや宇宙事業、ハードウェア、バイオ技術など現代技術や先端技術などもの科学者や天才起業家などが何もない状態から発想を作り開発しているように見えているがそうではない。もともと道筋はたっていてそこに誰が乗るかが決まっていないだけであると筆者はそう解釈していると思う。つまり現代技術も元となる素材や技術がありそいつらを微用してかり立てて生み出したものであるから道筋は立っていた。別の解釈をすると元々その技術は実現可能で存在していたのである。その人が作らなければ誰かがつくる。そうやって人類は技術にかり立てられている。こうマルティンハイデガーは考えていると解釈した。
つまり、人類が歴史を作るのではなく歴史があって人類はそのレールを辿っているという概念である。
[総かり立て体制]には光と闇の部分があると、解釈した。
つまり、その技術の本質や価値を人間のその時代の課題解決などに使用できると勝手に解釈してしまい使用してしまう。しかし本来その対象、形相の価値はその用途や微用にてではないのにも関わらずだ。
でも、これはその形相・対象の本質をしっかり理解していないと見えてこない。
 ?でも結局は実験を重ねて失敗を積み重ねなければ本質は見えてこないのでは?
    これを商業的に汎用的に拡散してはいけないのかな、、? 小さくトライアンドエラーを繰り返して本質が見えたときに大きくスケールさせるのが最適解?

総かり立て体制・顕現・挑発・微用・本質・本有化

[真理]のめぐりあわせの[布置]を見つめることが[危機]を見抜くことであり[救い]が育つことを[観取]する

[総かり立て体制]というこの運命に巧みな遣わしが危機を生み、それにより救いが育ち観取されるのである。

[感想]
おそらく筆者は原子力のことを念頭において記載していると思われる。原子力はウランから生成されることが分かりそれが原子結合や原子分解などによってすさまじい化学反応が生成されることを科学者が開発し戦争に使われた。
もともと原子結合や原子分解などの現象は存在していたので遠かれ早かれこの原子力という現象・技術は発見されていたのだろう。これは人間が技術に[挑発]され[徴用]され発明してしまっただけの話。話はこれだけではなくこの[総かり立て体制]の運命の巧みな遣わしにより原子力による戦争・冷戦・原子力爆発・爆弾などの危機が生まれ、さらに救いが育ち観取されてくるという風に解釈した。
技術の本質を理解するのはとても難しい、失敗がつきものでその危機・救いすべて含めて技術なのだと思う。

[物化]・[虚無的]・[思索]・[形而上学]・[形相]・[輪舞]・[反照]・[遊戯]・[本有化]・[柔和]・[単一性]・[跨ぎ越す]・[現前]・[作用]
[挑発]・[徴用]・[顕現]・[対立的物象]/[真理]/[布置]/[観取]/

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