フィジー留学体験記③
〜前回のあらすじ〜
着いて早々、ホームステイ先の家族を間違えられるというハプニングが起きた。
先行きを案じつつ、気を取り直して7時にアラームをセットし就寝したのだった。
9/3(日)【3日目】
とか思ってたのになぜかアラームが鳴らなくて7時半過ぎに起きた。
やっべと思って部屋を飛び出すと、パパがギターを弾いていた。
起こそうとしてくれたのかな、ごめん…
教会はナンディにあるため、車で1時間くらいかけて行った。
途中で見えた草原の中に突然でっかいヤシの木とかが生えていて、植生の違いを感じた。
その辺りをちゃんと調べず来たことを少し後悔した。
教会では歌半分、ありがたいお話半分って感じだった。ただ、やっぱりみんな明るかった。
終わるとお昼ご飯を食べにファストフード店に入った。
パパがピザを頼んでくれたのだが絶望的にデカかった。
でも、ちゃんと伝えると持ち帰り用の容器を店の人から貰ってくれたので、何でも気持ちを伝えることは大切だなと感じた。
そのとき初めてディーの笑った顔を見た。
ちょっとかわいかった。
ディーを空港(午後からシフトの為)に送り、ショッピングモールに寄った。
ママは商品の値段を見た後、ここは高すぎると言っていた。金持ちだと思っていたのでちょっと親近感が湧いた。
その後どこに行くのかと尋ねると、ママの弟の家に行くと言った。
えー緊張する。
だけどママは
と言っていてちょっと笑った。
フィジー人はやっぱりポジティブなんだな。
デコボコ道を進んで行くと、途中で道路が小さく隆起している場所を通った。
パパが
と教えてくれた。
村の境は国境みたいな感じで、しかもそれをはっきり示してるんだ。おもしろいな。
(画像では分かりにくいですが、実際通ると結構上下します)
フィジーの村はそれぞれに厳しいルールがあり、観光客が下手に足を踏み入れると危ないと聞いたことがある。
わかりやすい印はそういうことだろうか。
ずっと進んでいくとイメージ通りの村についた。
木木木、むき出しの電線、プレハブみたいな家に外干しの洗濯物。
教科書にあるお手本のような村の光景だった。
パパは車を降りて挨拶をしに行く。
家にはどうやら二家族住んでいるようだ。
どういう関係かは聞いたけどちょっとよく分からなかった。多分親戚。子供が多かった。
家の中は外観で想像できないほど可愛らしく、カラフルな小物や綺麗なカーテンがあった。
多分若い方のお母さんがマイジョブと言いながら料理をしていたので一緒に作った(ソーセージ切っただけ)
遠くにいる時は無愛想なのかなって勝手に思っていたけれど、とても優しく簡単な英語で会話してくれた。
握手した手がしっとりしていて好きだった。
居間には虫が20匹くらいいて、叫びそうになるくらいびっくりした。
でもここで騒いでうっせえジャップと思われないようぐっと耐えた。
家を出ると、ちょうど太陽が出てきて辺りを照らしており、その中で子供たちは遊んでいた。
その美しい光景を今でもはっきりと覚えている。
自然の中に暮らす彼らの輝きは、きっと自分達では気が付かないのだろう。
家に帰るとママは疲れて寝た。暑さやうるさい音に弱いみたいだ。
パパと映画を見たあと、ギターがあったので弾くのかと質問すると、一緒に歌おうといってファイルを手に取った。
歌ったのは全部宗教歌で、ファイルの中にある50個近くの歌は全部自作曲なのだそうだ。
パパはキリスト教の考え方について教えてくれた。
今、私達は肉体と魂を所持している。死んだら肉体は滅ぶが魂は天国か地獄かに行く。
天国に行くために私達は祈るのだと。
そして祈りは現世にも通用して、祈ったおかげでママと出会い、職に恵まれ子宝に恵まれ私とも出会うことができたのだという。
日本に帰っても考え方は忘れないで欲しいと言われた。
なんとなく、キリスト教の考えは知っていたのにパパから伝えられると心に響いた。
祈りというものについてももう少し考えてみようかという気になった。
〇フィジー'sメモ〇
・一年中温暖な熱帯雨林気候
・四季は無いが雨季(12月頃から4月頃)と乾季(5月頃から11月頃)がある
・フィジー諸島が火山岩起源であるので、植物相は海洋を超えて種子が飛来したものだと考えられている
・代表的な植物はココヤシ、ベニバナサンタンカなど
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