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さみしい夜にはペンを持て/古賀史健

疲れた体をよっこらせと動かして布団に入る。
目をつぶる。
今日あったことを頭のなかで反芻して「あの言い方でよかったのかな」とか「あれはどういう意味で言われたのかな」
そういう、ひとり反省会することありませんか。
私はよくある。反省会が進むほど寝れない。(当社比)

「(前略)たとえば、タコジローくんが、友だちとケンカしたとする。どんなふうに仲直りするか、悩んでいたとする。このとき、じっと腕組みをしたまま考えるのは、難しい問題を暗算で解こうとしているようなものだ。頭はこんがらがるし、なかなか答えにたどり着けない。そうじゃなくって、自分の気持ちをひとつずつ紙に書いていけばいいんだよ。筆算するようにね。」

さみしい夜にはペンを持て 59,60p

確かに筆算と同じように、紙に書き出してみることで、自分の気持ちや感じていること、どうしたいかが目に見えてくる。
ひとり反省会を上から覗いて、右往左往の様子を記録していくように。そうすると、この反省会の議長も自分なのだと思う。
しばらくその様子を眺めていると、できそうなことが見えてきたりする。
そして、反省会は静かに終わりを迎える。解散。みんなおやすみ。

過ごしやすくなった秋の夜。
日記を書いて自分と対話してみませんか。






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