一日1作品「女帝 小池百合子」東京都知事小池百合子の半生に迫る 第二回
タイトルから攻めていることがわかるこの評伝。400ページ以上ある分厚い本を複数回に分けてnoteに所感を書いていきます。第二回。
前回は小池百合子氏の異常なまでの上昇志向について書いていきました。
今日は小池氏の戦略について触れていこうと思います。
幼いころから世間体を気にし、見栄を張る家庭で育ったという小池氏。家庭は中流階級で収入は不安定、どうしてもボンボンの子のように服をたくさん買い与えられなかった。
しかし小池の母は、老舗の子供服ブランドを見に行きそっくりの服を仕立て、小池氏は小学校のクラスでお洒落で裕福な家庭の子として周りに認識されます。
この当時にぱっと見の印象の大事だということを悟ったのでしょう。そしてテレビ業界時代に「何を言うかではなく何を着るか、どんな髪型にするか。それが人の心を左右する」と再認識します。
選挙でもミニスカートにハイヒール、公約うんぬんより意識を外見に集中させ、愚かな大衆の票を獲得することに成功したのです。
僕自身、小池氏にあまり好意を抱いていないので、批判的な見方によりがちですが、こういった人の心をつかむという点においては非常に上手い印象があります。人を説得するには論理に訴えかけるより感情に訴えかけたほうが効果的です。
人は意外と「論理」では動かない。「感情」を揺さぶれるかどうかがキモ。
理屈ではわかっていても感情が伴わないと反発することさえあるでしょう。
頭の良い方は論理的に話すことはできますが、感情に訴えかける話はセンスを磨く必要があります。
あなたがもし説得したい相手がいる場合は相手によりますが積極的に感情を揺さぶるよう働きかけ、反対のケースでは相手の真意をしっかり見極められるよう日頃から意識してみるとよいかもしれません。
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