意味なき人生に、祝福を

この世は全て意味が無い事は承知だろう。
勝手に生まれ、勝手に育ち、勝手に愛され、勝手に生きながらえている人類。
私は空虚でたまらない。

人々がそんな世界に意味を与えようとしてきたのは、もう数千年も前のことだった。神を仕立て上げ、神を名乗り、神を愛し、愛されている幻想を持ち続けた。人類はもう何千年も、救われていない。むしろ、落ちぶれている。

何をしようにも、全てが無駄になってしまう。
私は今の人類が、ちょっとよく分からない。

長い目で見れば、私達に生きる意味はない。
私が言いたいのは、生きる意味は無いが、生きる価値はあると思うんだ。

ある人物は言う。
私達に生きる価値はない。
いや、違うんだ。
私が思うのは、
私達、人間が。この世界に意味付けを与えている存在だということだ。
なぜ世界は生まれたか?

それはね、僕が生きるためなんだよ。
これですべてが完成するのだ。
世界なんぞ、そんなもん。
自分のために世界は作られ、いずれ破壊される。
私達は、生きる抵抗運動をしている。
それが文学であり、思想なのではないか。

意味なき人生に祝福を。
価値ある人生に文学を。
じゃあ、どう生きる?

生きる意味は、そこにあったかもしれない。

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