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レコードである理由

慎重に活動しているSuhmもついにアルバムを出した。
聴きまくっていただきたいです!


そして夢を一つ叶え、僕は12インチレコードを作った。

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音楽活動の中でやりたいことは色んな人のお力添えで沢山叶えられた。
しかし、できていないこともまだ沢山ある。
その中の一つにレコードの制作があった。
異次元レベルで原価が高いレコードは、よほどのことがなければ出すことを許されず、無理をして出してもほとんどのケースにおいてハイリスク/ローリターンなので、挑戦者自体もそう多くはない。

では、なぜ僕はレコードを作りたかったのか、結論を先に伝えると反骨精神による必然性を伴った挑戦ということになる。
そもそもレコードがかっこいい。
それは単純にモノとしてデカいからだ。
18mのロボットと2mくらいのロボットなら、地球外生命体をギリ倒せるくらいの2mのロボットより18mの白くてツノがついててマニュアル初見で操縦できるロボットに乗りたい!みたいな単純な理由で、音楽を聴くためのモノの中ではヘラクレスオオカブト級であるレコードにはいつか挑戦しなくてはならないと常々考えていたが、今回のリリースでついに実行した。
では、なぜ今になって作ったのか。
原価の高さについて言及したので疑われるのは経済的なゆとりかもしれない。
しかし、そんなものはフェニックスやユニコーンと同じ架空の存在であり、僕の生活には雀の涙ほども豊かさは無く、制作費捻出のため貯金は底をつき、今日もカスミを麺つゆにつけて食べているような状態だ。
それでも作った理由はざっくり分けると3つある。

理由① 良いモノができた+反骨精神
まずは良いモノを作れたように思ったからというのが一つ。
ミックスやマスタリング、MVの制作まで自分で行い、納得のいくものが出来た。
【眠れない夜とその理由】をテーマに制作し、現時点でできることを全て出したし、先行で公開した曲"僕の死体はジャケにして"、"不死身でいて"、"わすれてきたこと"はもちろん、とりわけTRACK4"不安"はインタールードながら自分が眠れないときの感じを表現できたように思う。
サブスク中心の現在はスピード感があり、一つのものに固執するより効率よく多くを得たいといった珍妙なムードが年々高まっているように感じているが、僕はこの作品には残って欲しいと考えたので、この時点で反抗精神もあいまってフィジカル(物質的に音楽を聴けるモノ)を出そうとは決めていた。

理由② 媒体の必然性
しかし、初のフィジカルがCDであることに必然性を感じられずにいた。
というのも、あんなに買っていたCDをあまり買わなくなって、もっぱらサブスクで聴いているし、モノで持つならレコードがいいので、自分が買わないモノを人に売るのは何だか仁義に反しているように思えたからだ。
今後またCDを買う機会が増えたり、考え方が変わればCDをリリースする可能性ももちろんあるが、現時点においては、その発想には至らなかった。
しかし、当然のことながら、CD=音楽ではなく、あくまで音楽は音楽である。
それがmp3でもストリーミングでもその中に宿る感動は媒体に影響されない。
(音の良し悪しは置いておいて(そのまま帰ってくることはないことが多いが))
そのため、カセットかレコード、または音源付の何かしらの3択に絞り込まれた。

③反抗/挑戦
結果的にはレコードをリリースすることになったが、この意思決定に至った理由をシンプルに書くのは難しい。
僕は音楽をやることで得られるもの、例えば何かで優遇される(されないが)とかモテるとか(モテないが)(モテたいが)、そういうオマケより音楽そのものが好きだ。
自分が夢中になった、どこ由来か分からない感動を再現してみたいし、もっと色んな音楽を聴いて唸っていたい。
人生の目標として音楽好きを増やして、音楽に還元することが僕のゴールだ。
自身が頑張るコースや音楽を広めてサポートするコースなど分岐は様々あれど、目線はいつもゴールへと向けていたい。
しかし、コロナ以降、音楽離れしてしまった人も少なくないのではないかと感じることがあり、これがとても悲しい。
そこで暗いムードの中、規模は小さいながらも反抗してみたくなった。
命知らずな挑戦をネットにアップするような感覚で一人くらい無茶をしてもいいのではないかと、音楽の象徴としてどデカいフィジカルを作ることがゴールの方向を向いているのではないかと感じたことからレコードにした。
一体何人の人が賛同してくれるかは分からないが、ある種の挑戦と言えるかもしれない。

④結論
色々と書いたが、結局やりたいようにやっただけなのかもしれない。
極論、僕は自分の作品に限り、無料で聴かれることになんら抵抗はないし、その分広めてくれるならハッピーだと思っているが、このレコードに関しては実際に手に取ってみてほしいと強く願っている。
Suhm初のフィジカル、初のアルバム、初のレコード、今作"Suhm1"はブツのデカさ以上に色々詰め込まれている。
ともあれ難しいこと抜きにして楽しんでいただけたら、それが一番ハッピーかも。
よろしくおねがいします!

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