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まずはチューニングをする

『29』の制作にかかった時間は短くない。

途中で中断を挟んだこともあるが、1年以上の制作にかかったデモEPだ。期間でみると、決して短いとは思えない。納得のいく作品、素晴らしい作品、次のステージへと進めてくれる作品、いろんな作品があるけれど、なんとも言い難いものができた。手応えがないとか自信がないわけではないのだけれど、どのような作品か、どんな曲が入っているかを上手く一言で説明できないし、なんと形容するかは聴いてくれた方に任せるとして、どのようにして制作したのかを記録すべく別のマガジンを用意した。これが全員に見られるのは恥ずかしいし、変に気を張らずに書きたかったので、読む人が限定される手段にしようと有料にした。売り上げ金の使い道はタバコを買うか、グッズの制作に回したいと考えている。ニッチすぎるので、ひょっとすると読んでくれる人は出てこないかもしれないが、自分があとから読み返せるように書いておこうと思う。誰も読んでいないであろうというつもりで書くので、読みづらい箇所もあると思うが、ご容赦いただきたい。


曲を作り始める際に必要なものがいくつかある。

まずは気分を整える必要がある。そんな気がしている。気分やムードは何をする上でも大切だが、制作をする上ではこれが全てといっても過言ではない。その日食べたコンビニ弁当がキチンと温まっていないとか、Uber Eatsの人の商品の渡し方が雑だったとか、話題のコンビニスイーツがあんまり美味しくなかっただけで、何もできなくなる。無力だ。怒りでも沸けば制作に活かせるのかもしれないが、そうもいかず、ただただやる気をむしり取られてしまう。そういうときは、”明日の僕”に全てを託し、彼が逃げ出さないように先に好きな漫画の新刊を消化し部屋を掃除した上でエアコンを点けてコンビニスイーツの調査と美味しそうなお店のリサーチをする。あと音楽もこの状態のときに聴く。懐メロは聴くと帰ってくるまでに時間がかかるので、新しいお気に入りを探すことが多い。これらを”今日の僕”が担当することで”明日の僕”は集中できると今日は信じているが、明日になると、「何サボってんだよ」と”昨日の僕”にドロップキックをお見舞いしたくなる。とびっきりのやつを。


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