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菖蒲と紫陽花(その2)

 

すぐりnote北山3

 
 水面にかけてある、木道を歩く。道は幅があり、端は用水路になっている。しゃらしゃらと、微かに流れる水音が心地よい。
 
 ザリガニやオタマジャクシを捕る子どもがたくさんいた。

すぐりnote北山1

 
 さまざまな形と色。それでも、紫や青がかったものが多い。雨に似合う色だ。

すぐりnote北山4


 
 菖蒲の咲く一帯を離れ、西武線の線路に向かう。ここには紫陽花が群生していた。

すぐりnote北山6

 
 公園の端っこにあるせいか、菖蒲のある水田地帯より人が少なくのんびりした雰囲気を味わえる。

すぐりnote北山の2

 
 さびれた景観の方が、気持ちが落ち着くときもある。

すぐりnote北山8

 
 ときおり、西武遊園地線が通りすぎる。4両編成なので、来たと思ったらすぐに去っていく。

すぐりnote北山の1

 
 また折り返しておいで、と見送って、花に目を戻す。

すぐりnote北山7

 
 紫陽花にはピンクや赤味がかったものもあるが、土の影響だろうが、ここのは青っぽいものが多い。

すぐりnote北山9

 
 八国山の木々が北側を覆っているこの公園では、日が傾いたときに暗く感じる。なんとなく、夜が忍び寄ってくる気配。まださほど遅い時間ではなかったが、木々の揺れに背を押されるように、公園をあとにした。
 
 しかし駅へと向かう住宅地の道中では、夜の気配がまったくなかった。

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