月光桌遊節(台湾)レポート(7) 2日目前半
5月15日に帰国しましたが、まだ報告は終わりません。
今回は、月光桌遊節2日目の報告の前半です。
目次
・日本勢ブース
・逃脱遊戯 × Nintendo Switch
・忍の巻
・FORTUNE CITY
日本勢ブース
まずは、1日目の報告では紹介しなかった日本勢のブースの写真から。
まずはすごろくや。
今回、すごろくやは商品が台湾に到着しなかったため、試遊のみでした。
ITTEN。
しらたまゲームズ。
何故かゲムマ春で配布されたゲスラブのプロモカードもありました。
こげこげ堂。
逃脱遊戯 × Nintendo Switch
ギフトテンインダストリーはNintendo Switchで遊ぶ脱出ゲームを出展。
折角なので、こちらを遊ばせていただきました。
このゲームの中で、プレイヤーは部屋の中に閉じ込められます。また、その部屋の平面図が与えられます。
部屋を観察して魔法のコマンドを探し出し、その魔法を実行することで部屋を移動するなどの様々な行動を行います。
最終的に建物を支配する怪物を必殺の魔法で撃破すればステージクリアです。
いかにもギフトテンインダストリーらしい作品です。Nintendo Switchを使う事で、独特の没入感を生み出しています。
ただ、Nintendo Switchの限られた操作系でどこまで謎に深みを出せるかは、1ステージを遊んだだけでは何とも言えません。
ここからは、再び台湾のゲーム紹介。
忍の巻
巻物を巡って忍者が争う2人対戦ゲーム。
双方のプレイヤーが同時に数字タイルを出し、強い方が相手にダメージを与えます。数字が大きい方が強いですが、1は5に勝ちます。同数の場合は、忍タイルを持っているプレイヤーの方が強いとみなします。
出したタイルは回収するまで場に残ります。龍や虎が描かれたタイルで勝つと、場に残したタイル枚数に応じたダメージを与えられます。
一定のダメージを受けると、より強力なタイルを使用可能になります。
先に相手に一定のダメージを与えたプレイヤーの勝利です。
やっている事は単純なタイル同時出しで、ジャンケンの亜種です。タイル回収のタイミングには若干の考え所がありますが、そこまでの深みはありません。
上級ルールでは特定条件でダメージが増加するので、もう少し深みが出る可能性がありますが、遊んでみないと断定は出来ません。
と、ゲーム性については厳しい事を書きましたが、この巻物型のコンポーネントには脱帽です。
FORTUNE CITY 記帳城市桌上遊戯
タイルを並べて街を広げ、施設と同色の市民を置いて発展させるゲーム。パステルカラーの色使いが目を惹きます。
毎ラウンド開始時、施設タイルと市民をランダムに1枚ずつ引いたセットを規定の数作り、場の中央に置きます。施設タイルには交通、生活用品、買い物、飲食の4分野があり、市民の色もそれらに対応しています。
ラウンドの最初のフェーズでは、プレイヤーが時計回りの順に以下のいずれかを行います。全員がパスするまで繰り返します。
・タイルに書かれた金額を支払い、施設タイルと市民のセット1つを取る。施設タイルは個人ボードの建設中エリアに、市民は市民置き場に置く。
・銀行タイルを購入し、建設中エリアに置く。各プレイヤー銀行タイルは2枚まで購入可。銀行を建設すると、毎ラウンド1回、お金が足りない時に限り、銀行の数に等しいお金を使用できます。
・タイルに書かれた金額を支払い、建設中エリアのタイルを裏返して自分の街に繋げて置く。同色のタイルは隣接させられない。タイルを置いた時、そのタイルおよびそのタイルと繋がっているタイルにダイヤモンド、お金、ゴミのシンボルがあれば、それらが出現する。
・お金を払ってVIP市民を獲得する。VIP市民はどの色の市民としても使える。
・パスをする。
次のフェーズでは、手元の市民を同色の建設済み施設に置きます。これは、市民がその施設を利用することを意味します。
市民を置くと、その施設が稼働し、ラウンド毎の収入や勝利点、トラックの移動力が増加します。同系統の施設を複数稼働させると、より高い効果が得られます。
その後、自分の街のトラックを移動させます。
トラックを移動させると、施設タイル上の様々な物を回収できます。ダイヤモンドを獲得すると得点、ゴミはゲーム終了時にタイル上に残っていると減点です。
それらが済んだら、収入が発生します。最後にスタートプレイヤーが左隣のプレイヤーに交替して次のラウンドに移ります。
規定ラウンドが終了したらゲーム終了です。施設、稼働している同色施設のボーナス、ダイヤモンドの得点、ゴミの減点を集計し、最も得点の高いプレイヤーの勝利です。
このゲームはCathay United Bank(国泰世華銀行)と提携しており、クレジットカード風のカードが付いています。
裏はこんな感じです。
では、ゲームの感想。
タイルを選択して色鮮やかな街を広げていくのはそれだけで十分楽しいのですが、決して見た目だけのゲームではありません。色の選択やお金の管理、トラックのルート構築といった考え所がしっかりあり、非常に遊びごたえのあるゲームに仕上がっています。これは日本でもちゃんと流通すれば十分売れそうな手応えを感じます。
このゲームの発売予定は6月との事で、月光桌遊節では予約を受け付けていました。これだけ作品を褒めておいてなんですが、私は予約し忘れました。別の機会を待ちます。
報告は次回に続きます。多分、後2回か3回で完結します。
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