見出し画像

「ミスするなよ!」と言ってしまうとミスを誘発してしまう言葉の威力

こんにちは。笑顔あふれる社会を築く!
感情コントロール専門家の杉山修です。
感情・言葉・態度・表情をベースとして自らが変化する支援を行ってます。

今回はとある上司からの質問に対して回答いたします。

【とある上司からの質問】
若手の部下のことで相談です。入社して2年目ですがミスが多く困ってます。毎回、ミスの報告書を作成し対策を書いてくるのですが、繰り返し同じミスをします。毎回、「ミスはしないように!」厳しく注意しています。このような部下に対し、どのように指導したらよいでしょうか?

■「ミスするなよ!」と言ってはいけない
一番最初に心がけることは上司からミスをする部下に対し、「ミスするなよ!」と言うことはやめましょう!
部下はミスをしないように考えれば考えるほど、緊張や焦りからミスを誘発してしまう行動になります。(皮肉過程理論)

皮肉過程理論(英:Ironic process theory)は、1987年にダニエル・ウェグナー(Daniel Merton Wegner)が提唱した、「何かを考えないように努力すればするほど、かえってそのことが頭から離れなくなる」という現象を説明する理論である[1]。皮肉過程理論では人間の思考過程を、実行過程と監視過程に分けて考え、「考えない」という命令を実行するために思考を監視する監視過程を実行するためには「考えること」を覚えて置く必要があるとし、考えないという目的の達成のためには考える必要があるとした理論である。
           出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

■ミスの報告書を一緒に考える
ミスの報告書を部下だけで考えさせないことが大切です。まだ2年目ですと理解度が浅く根本的な対策を考える視点や能力が不足している可能性があります。

ミスの原因追求は大切ですが、部下は「ミスをしようと思ってミスした訳でない」と考えると、そこには客観的な事実が存在しないことになります。

そのため未来志向で一緒に部下の成長を支援する関わりをしましょう。
上司:「同じミスをしないためには次回、どうすればいい?」
部下:「〇〇すればミスを防げたと思います。」
上司:「いいアイディアだ。まずはそれをやってみよう!他にあるかな?」
部下:「う〜ん、他にですか?□□はどうでしょうか?」
上司:「そうだね。□□もミスを防ぐ効果があるかもしれないね。」
   「わたしだったら△△も有効だと思うけど、どうかな。(助言)」
部下:「そうですね。それもやってみます!」
上司:「今、話をした3つの対策を1つずつでいいから試してみて、やったら
     報告してくれるかな。」
部下:「はい、わかりました。」

上司と部下のやりとりを簡単に表現してみました。このように未来に向かって
一緒に対策を考えることで、部下の成長支援に繋がります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?