〈日本で黒いピアノが広まった理由〉

日本で最初のピアノが製造されたのは、1900(明治33)年に、日本楽器製造株式会社(現 ヤマハ株式会社)のアップライト型ピアノである。


ピアノを黒くした理由は、湿気の多い日本の気候は、木目のピアノだと劣化する恐れがあったため、湿気に強い『漆』を使ってピアノを黒く塗装しているのである。


ちなみに、日本にピアノを持ち込んだのは、長崎・出島でオランダ商館医をしていたドイツ人医師シーボルトが持ち込んだと云われている。


1828(文政11)年に シーボルト が帰国する際に、萩藩の御用商人・熊谷家にピアノを寄贈しており、現在も 山口県萩市の「熊谷美術館」で 『日本で現存する最古のピアノ』 が  保存展示されている。


シーボルトが持ち込んだピアノは、鍵盤数が68鍵であったが、現在一般に使用されているピアノの鍵盤数は88鍵と違いがある。


88鍵となった理由は、人間が音程として、聞き分けられる範囲は 約20Hz ~ 4000Hz とされているが、ピアノの 88鍵で表現される音程は、27 . 5Hz ~ 4186Hzと、ほぼ合致している。そのため、人間が音程として聴くことができる限界の音程をカバーしていることの理由により、現在の鍵盤数は88鍵になっているのである。


#日本 #ピアノ #宝地図マスター

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