甲子園大会中止に思うこと。

第102回全国高校野球選手権大会が中止になってしまいましたね。

とにかくとても寂しいし、残念に思います。

当事者の高校生たちはもう、言葉に出来ないほど苦しいし悔しいし、ぶつけようのない怒りを感じていると思います。

僕は中学3年間、高校1年間しか野球をやっていない中途半端な奴けど、青春時代の全てをかけた大会がなくなるなんて、想像を絶する。
こんな中途半端な奴でも想像を絶するのだから、当事者の高校生たちの気持ちは計り知れない。

春の選抜もなくなり、最後の望みだった夏の大会もなくなり、1度ではなく2度までも目標を奪われる。もう身も心もボロボロなんだろうな…。


もう少し粘れなかったのか…?
代替大会の準備も進めながら、同時に最後の最後の超ギリギリまで検討できなかったのか?高野連。

学業との両立など色々事情はあるんだろうけど。
俺なんかが見えない現実問題もあるんだろうけど。
インターハイは中止なのに高校野球だけ特別扱いにできない気持ちもわかるんだけど。
だからと言ってちゃんと選手の命を最優先にした高野連を責めることは出来ないけど。

やりきれないよね。苦しいよね。本当に。


新聞やニュースで当事者の高校生たちの声を見て聞いたけど、みんな偉い。
悔しくて悔しくて崩れそうになりながらも、なんとか現実を受け止めようとしてる姿におじさんは余計に苦しくなりました。

後輩の前ではそれでいい。
とことんカッコつけて、前を向くフリを見せればいい。
でも家族と親友の前では、とことん喚いて嘆いて涙してぐちゃぐちゃな心をさらけ出して欲しい。

無理に前を向く必要もない。

でも、俺思う。

この世代の子達、メチャクチャ強い大人になるんじゃないか。

時間がかかっても、ぐちゃぐちゃになりながらも、ちゃんと絶望して、でもそれを受け入れて乗り越えた奴はすごい。強い。
技術とか経験だけで、その場をうまく乗り切ろうとする大人より俄然強い。

一度ちゃんと絶望した子たちが、大人になってまた絶望しないような、そんな大人でありたいと思った今日この頃。