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【今週の自戒】年齢は関係ない。誰でも先生に。

【今週の自戒】
年齢は関係ない。誰でも先生に。

自分に持ち合わせていないことを
教わること、それは年齢に関係ない
還暦を越えるとビジネス上で出会うのは
自分より年下ばかり、
今の若いものんは〜 と言い放つか
素晴らしい能力・実績を きちんと捉えられるか
後者でありたいと思います。

先日 立教大学さんで 大学生130人に
お話をする機会をいただきました。
そのアンケートから二人ほど。

・珍しいタイプのおじさんだなと思いました。
ほんとにあの歳くらいになると、考えが凝り固まって、保守的になっていくはずなのに、一生学ぶつもりで生きているタイプのおじさんは見たことがないです。
「一生現場」を掲げる私にとっては、すごいなこの人と思わされるばかりで。
でもすごいのが、喋ってるだけでは全くすごい人だとは思わないこと。失礼かもしれませんが、ただ話聞いてるばかりでは、この人は何がすごいのだろうとわからなかったです。でもそれはすごいことだなと。この年齢くらいになると必ずや済ました顔であぐらかいてふんぞり帰りたいだろうに、それが全く持って無く。おそらく余裕が故にだろうなと。
それもすごい才能だなあと。周りに可愛がられるのも才能だと。すごい人なので申し訳ないですけど、画面で見てても可愛いかったですもん。

・私は、かなり根性がある方なので、杉浦さんの働き方に共感した。最初は数多くのタスクを達成することに忙しく大変だと思うが、蓋をあけて過去から振り返ってみると、それは慣れるということに繋がると感じる。慣れるためにはまずは質より量であると考える。
自分も受験時代はまず勉強体力をつけるために1日にいままで勉強したことのないような量の勉強をした。それで秋冬はかなり体力がつき、要領良くできるようになった。この経験から現在就活でもESを多く出して慣れるようにしている。今後もGDや面接などあると思うが、多く量をこなすことで学びを得て、次に活かしたい。

この二人のアンケートに限らず、
130人全員のコメントを全て拝見して
私自身が勉強になりました。
その上で、
ものすごいエネルギーを得た感覚
感謝の気持ちが湧き上がりました。
講義したのは、私の方ですが
私が教わった感じがしました。
まさに年齢は関係ない、
誰でも先生に。
そこには優しい眼差し、言葉がある、
ふんぞり返ったおっさんにならないように。
今週もよろしくお願い申し上げます。

【安易に若者を非難してはいけない】
渡部昇一氏の心に響く言葉より…

《大人たちよ、安易に若者を非難してはいけない》

現代において「先輩」と目される人々は口を開けば必ず古今の学生気質の変遷をいろいろと話す。
それによると今日の学生は一般に気力が衰えたとか、活気に乏しいとか、豪放の気が失せたとか、敵愾心(てきがいしん)が薄らいだなどと批評する。

しかし、この批評があたっているかというと、必ずしもそうとはいえないのではないか、と渋沢はいう。
というのも、大人物が輩出するとか保守的人物ばかりが生まれるとかいうのは、多分に時代が影響しているのではないかというのである。

たとえば、元亀天正(げんきてんしょう)の戦国時代の人に比べれば、文学技芸が重んじられた元禄享保の人はおとなしい。
今の時代もそうで、明治維新の頃と比べると、性格が異なるのは仕方がない。
維新の元勲たちの気力というのは確かにすごかったが、それは明治維新前の狂瀾怒濤(きょうらんどとう)の時代を生き抜いてきたからであって、静かな海のように世の中が治まった世の中にあっては、勇敢、豪邁(ごうまい)な者よりも沈着精密が重んじられる。
その時代に生きる学生の気質がおとなしいものになってくるのは仕方のないことである。

昔がよかったからといって、昔のようにはなかなかいかない。
柔弱(にゅうじゃく)にならないように気をつけなければならないが、近頃の学生は昔の学生に比べて劣っているということは、簡単にいってはいけないのではないかというのが渋沢栄一の結論である。

『渋沢栄一 人生百訓』致知出版

渋沢栄一は1840年に生まれ1931年に、91才で没した。
およそ100年近く前でも、「近頃の若い者は・・・」と言っていたということだ。
また、100年前どころではなく、700年前の鎌倉時代の「徒然草」にも、1000年前の平安時代の「枕草子」にも、この言葉が書かれていたという。
さらにもっと言うなら、2000年前の古代ギリシャの哲学者プラトンも、4000年前のエジプトでも、同様のことが言われていた。

それは、若い世代と、年寄りの世代では価値観が違ってしまうからだ。
これは1000年前でも、現代でも、いつの時代でも同じ。

昨今は、社会の変化が激しい。
特に、生成AIの変化はめまぐるしい。
自動運転も、ロボットも、量子コンピュータも、宇宙開発も、まさに数百年に一度の最新の技術によって世界は大きく変わろうとしている。
まさに一日経つと世界がガラッと変わってしまうような変化の速さに、ますます年寄り世代は遅れてしまう。

だからこそ、年配者は、安易に若者を非難しないためにも、最新の情報収集と勉強がますます必要となってくる。
「安易に若者を非難してはいけない」という言葉を胸に刻みたい。

上記の【安易に若者を非難してはいけない】については人の心に灯をともすより引用しています。

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