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「海を見せる」を読んで

最近、僕は毎年100冊は読むと口癖になってるんですが、みなさんの感覚的には歩数計で1日5000歩を歩いたよ、っていう感覚で喋っているTAKAHIROです。

めっちゃ分厚い本だったり、ビジネス本だったり、絵本だったり、地図なんかを読んだり(?)といろんな本を読んでいます。

読んでるんですけど、とあるラジオでスピードワゴンの小沢さんが話してた「海を見せる」っていう寺山修司さんのたった2ページの短編作品が、今でも頭の中から離れないんです。いつだったかな?多分10月くらい?

ということで、今回は「海を見せる」について思っていることを書きます。

「海を見せる」とは?

まず「海を見せる」ってどんな物語なの?ってとこなんですけど、ほんとにたったの2ページなので、全文は記載できないので、URL貼っときます。

http://photo.kaza.jp/?eid=1026201

シンプルなのにめっちゃ奥深いんですよ。特に人間関係とか描かれてないのに。
そしてめっちゃ考えてしまう作品で、本当に参りました。ありがとうございます。この作品に出会えれて本当に運が良い。

「海を見せる」を読み終えて

男の子が目をキラキラして無邪気になって海を教えようとして、バケツ持って汲んできて見せようとしてることが美しいと感じつつも、女の子には伝わってなくて嘘つき呼ばわりされる報われなさに痛感して、

女の子は生まれた時から病室にいるわけだから1番水が多いのはお風呂くらいで、バケツの中は無色透明の水みたいだからお風呂と同じじゃん、って思う気持ちはわからんでもない。

解釈の違いや科学(海はなぜ青いのか?)や伝え方の大切さとか幸せとはなにかとかで、めっちゃ頭がパンクしてしまうくらい回してしまったくらい面白い作品です。

今の日常に置き換えて

僕の場合、そんな場面がたくさんあったなって思ってしまったんです。

3ヶ月前なんですけど、あるきっかけで高知に行くことになって、ついでだから足摺岬までドライブしたろ!って思って実際行ってきて撮ったのがトップの写真です。

僕は瀬戸内海の海しか見たことがなかったんで感動しました。特に水平線って真っ直ぐじゃなくてイメージ的に弧を描くような感じで、地球は丸いんだなって。でも、これって誰かに伝えるのって確かに難しいです。

今ここで書いてるnoteも、実は自分の考えてることや知識が海だとすると、女の子に見せてる無色透明の水を汲んだバケツと同じものなんだなだって思うと、なんか悔しいですね。

自分は両手名一杯広げてもだいたい180cmくらいしかないですし、地球の7割を覆われてるのを再現するには限りなく程遠いです。

広い海を知らない女の子に対してどうすれば伝わるんだろう?
いや、伝わると期待してはいけないんだろうか?
それとも女の子は知らないままの方が幸せなんだろうか?

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