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Eスポーツに関係する仕事したい!

「Eスポーツの選手になりたい。選手になれなくてもEスポーツを盛り上げていく仕事をしていきたい。」

という就活相談を受けたことがあります。真剣にそういってくれたので、こちらも真剣に答えていきました。そんなお話。

Eスポーツの選手って、反射神経、思考力、判断力、集中力、持久力、チームワークなどが求められる、野球やサッカーと同じく、頭も体も練習と思考を重ねて体資本で稼いでいくプロスポーツ。

だよ。って聞いても、好きだから、真剣にやってるから、頑張るので、とEスポーツの選手になる夢を頑張りたいと。

IT系でもEスポーツやってる企業は増えてきました。
ただ正直、マネタイズできているか、儲かってんの?というと
首を縦に振る企業はないと思います。

知ってる企業でも実態を聞くと
・社員のレクリエーション活動として
・イベントを通じた社会貢献風 自己承認UP
・採用に向けた若い人の好みっぽいのやってるよ宣伝
・Eスポーツを通じて、新しい取引先と知り合う営業目的
・ゲームで若い子を釣って、ゲーム外の普通のPGに育てる。

という感じ。

ゲームプログラミングを教えている専門学校を出てゲーム会社で
プログラマーとして採用されるのはプログラミングのセンスのある
上位5%とも2%とも言われます。

ゲーム専門学校の人も卒業生でメジャーなゲームメーカーやディベロッパーに就職できるのは0~数名、残りの数百名はゲーム以外の仕事が多いと。
せめて何か関連をと、時給1000円のゲームデバッガを何年もしている子も多いですよね。
就学中に、天才を見て折れたという人の話も何人もききました。
そういう人は、企画や調整役をしますが、それこそゲーム外の仕事です。

でも、ゲーム会社にもそういう人は必要じゃないか?!という人へ。
ゲームやりたい人はいっぱいいます。そしてゲームは当たれば一攫千金もありますが多くは、儲からないゲームが大半で、原価コストが大変厳しい世界です。スキルのない人を雇って教える余力はなかなかありません。

本当にやりたいんなら、きっと他の企業で経験積んで、自力でいっぱい勉強して経験者として転職してきてください!がんばって!がゲーム業界の本音。

またゲームの業界も、アルゴリズムを作っていく人も大事だけれど、それ以上に、マシンスペックを理解してプログラミングができる人、ネットワークに強い人、セキュアなソフトを作れる人、フレームワークの理解が深い人、クラウド環境の経験が豊富な人などスキルも高度に・多岐にわたっている。

UNITYでゲーム作りました。

こんなの、なんの兵力にもなりません。
PGを大量に導入させて、徹夜続きで完成させる。
そんな時代じゃありません。

だから、ゲームのデバッグをする。。。という人も多いです。
デバッグ、テスト検証も今重要な仕事です。
ただ、テストの技術や知識を導入して行うのか、ゲームをやって不具合見つける仕事かは大きく市場価値が違ってきます。
どうせなら、しっかり稼いで、新しいゲーム機やゲームを買っていける人になっていってほしいです。


選手になりたい人へ

Eスポーツの選手は、なるものというより、なっているものです。

まず、どんなゲームでもいいので、大会に出るなり、ランキング上位になっていってください。コミュニケーションも大事なのでSNSでしっかり発信も。そうすると、プロやアマチュアの上位のチームが貴方を放っておきません。

まず、野良で実績を出す。

実績が出せないなら、実績を出すまでやるか、自分にはそこまでギフトもセンスもなかったと諦めましょう。高校野球でチームで一番上手い子が全員プロ野球選手になれるわけはありません。


Eスポーツにかかわっていきたいゲーム好きへ。

Eスポーツの運営や手伝いって、ゲームとはずいぶん離れた仕事ですよ。
プロレスの興業を考えてください。企画する人・場所を借りる人・お金を工面する人・スポンサーを探す人・チケットを売る人・売れないチケットとをなんとかお金に変える人・椅子を並べる人・チケットをもぎる人・関連商品を売る人・警備する人・リング作る人・撤収する人・プロレスラー。
プロレスラーの周りにたくさんの人や仕事がいます。
小さい団体だと、半分以上、レスラーが兼務しています。

椅子を並べる仕事でもいいです。という人は、どうぞ。
Eスポーツを一番いい席で見れるのは観客です。
予算がないので仕事にするより、ボランティアで手伝う方が関われるかもしれませんよ。


好きなことを、仕事にできると幸せだと思います。

ただ、反面、好きなことを仕事にすると、
素直に楽しめなくなる副作用も出てきます。

どんな業界でも、関わる人がご飯食べないといけないので、商売の部分があります。より良い作品とより儲かる作品このジレンマに悲しくなる人も少なくありません。

好きなことを好きでい続けたいなら、好きなことを仕事にしない。
というのも一つの手段です。

ゲームが好きなら、ゲーム業界に入るという選択肢もありますが、
ゲームを好きに買える。ゲーミングPCを選択しながら作っていける。
Eスポーツのチケットを買ってゲーム業界に貢献する、というのも、
楽しめる方法です。

相談してくれた彼は、いろいろ悩んだそうですが、無事、比較的老舗のインフラ構築を得意にしている企業に就職されたそうです。
今まで、家には古いPCしかなかったので、さっそく新しいPCを買いにいったそうです。

ゲームもクラウドやネットワーク、リモート技術が重要になっていきます。
彼が、先々好きなことを仕事にしちゃえる力と経験・人脈を身につけれるか
ずっと好きなことをユーザとして楽しんでいけるか。どちらにしても活躍していってくれるのを期待しています。

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