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濃厚接触者となった夏

それは、予兆もなくある日突然訪れた。
会社が夏休みに入る2日前のこと。
出勤すると昨日から社長が休んでいるという。
いい加減な人だが、理由も明確に言わず休むことは今までなかった。
すると翌日「おとといから熱があり、コロナの疑いがあり病院へ来ている」
えっ!? 今なんと仰いましたか?
結果が出ていないですが、夜の街界隈へ頻繁に通っていたり、飲み会や出張など繰り返していたり。
日頃の行いから結果が出ていないですが「陽性」であると確信している社員一同。
社長が触れたであろう場所を簡易的に社内を消毒。
後日、案の定PCR検査の結果は「陽性」
しかし、社員一同「濃厚接触」にあたらないという判断。
個人的に不安になり、保健所へ問い合わせをしたところマスクなど感染対策をすれば外出して構わないとの回答が。
不安を抱えたまま、恐怖の夏休みの幕開けです。

1. なぜ濃厚接触者となったのか?

夏休みも6日目を迎えたある日、同僚から連絡が入ります。「PCR検査を受けたところ、陽性となりました。濃厚接触者として保健所へ報告してよいでしょうか」夏休みに入る前に鼻の調子が悪いと訴えていました。
彼女も社長由来の感染なのかは不明ですが、1週間たたずに症状が出ていました。
行動を振り返るとお中元が届き、社内でマスクをはずし食べていたのです。
時間として数十分間程度。

2. 保健所から連絡が入る

濃厚接触者となり、翌日保健所から連絡がきます。
下記の内容をヒアリングされました。
・陽性者と接触した期間
・陽性者とマスクをはずしてどのように接触したか
・現在の体調
・同居人の有無

これからの行動や体調が悪化した場合、連絡方法など丁寧に説明されました。
「最終接触日の翌日を起算日として2週間、公共交通機関は一切利用しないでください」
出勤してもいけないし、買い物にも出かけないでください。
旦那さんへ買い物は頼んでください。
どうしても外出しなければいけない場合、買い物に出る時は人が少ない時間帯にマスクを必ず着用し、短時間であれば可能です。
しかし、外出する気にはなれません。
誰かに感染させてしまったら大変です。
この日から外出が制限されました。

3. 自宅待機期間

保健所から案内されたとおり、家の中でもマスクをしてトイレを使用したら触った箇所を消毒。お風呂も入ったあとに消毒。
旦那とも食事を一緒に取らないでくださいと言われたので時間をずらして食べました。
食べ物は旦那に頼んで買ってきてもらいました。
ゴミ捨ても頼み、リビングとトイレ、お風呂しか移動できません。
辛い。辛すぎて発狂しそう。
PCR検査を受けるまでは、とにかく感染はしていないか? 他の人へうつしてはいないか? と不安な日々を過ごしました。
私は、熱はないのですが少々倦怠感があり、のども少し痛い。
大丈夫か? 私!!

4. PCR検査を受ける

正確な検査日程を調整するのですぐ案内できないかもと保健所から言われていました。
突然「近くの〇〇病院で8月〇〇日の〇〇時から検査を受けられます」との連絡。
「受けます」と即答。
しかし、自家用車はありますが平日は旦那が仕事で使用しており、使えません。
公共交通機関は、利用しないでください。
自宅から徒歩20分の場所だったので、徒歩を提案したところ大丈夫との回答。自転車でも移動可能。
猛暑のなか、往復1時間の坂道を歩くことになりました。
神様、私は何か悪いことをしましたか? とよくわからない思考に。
熱中症で具合が悪くなりかけましたが、久しぶりに外出できた喜びの方が大きかった。
やっと、外に出られた。
ちなみに病院しか立ち寄っていません。

5. PCR検査方法

私が住んでいる都道府県では、唾液によるPCR検査を実施していました。
唾液を検査容器の規定量まで入れて提出するという方法。
泡を立てずに唾液を入れて欲しいと言われ、格闘してやっと提出することができました。
検査方法の事前説明はなかったので驚き。
防護服を着て、マスク、ゴーグル、フェイスシールドを装着し冷房もない
場所で検査をしている医療従事者のみなさまには感謝しかありません。
2日後に結果を病院から連絡があり、陽性か陰性かが判明します。
とにかく2日間待つ間も不安で仕方ありません。
2日後の朝、ついに病院から連絡が!!
「陰性です。保健所から連絡があるので指示に従ってください」
今までインフルエンザにもかかったこともなく、点滴や入院すらしたことがないのが自慢だったので一安心。
保健所から連絡もあり、健康観察期間が終わったので自宅待機が解除されました。

6. 同僚の様子は?

陽性者となった同僚は、味覚障害になりホテル療養となってしまいました。
においもわからず治るまで、しばらく時間がかかるそう。
ホテル療養も食事を取りに行くのみ、部屋から出ることを許されている。
数日間の滞在だったがとても長期間は厳しいと言っていました。
もう二人の同僚は、陰性で特に目立った症状はありませんでした。

7. まとめ

まさか、自分が濃厚接触者となりPCR検査を受けることになるとは。
コロナが身近になるといつ自分の身に起こるかわかりません。
濃厚接触者となった時、ネットでも情報が少なくただ不安に。

万が一、おなじ状況になった人の為に役立つと思い書きました。
しかし、濃厚接触者や感染者になったら何か罪人とされたような気が。
まだ薬や治療方法がなく不安にもなりますが、正しい知識を持つことへの大切さを痛感する出来事となりました。

何よりも健康の上に生活が成り立っているのです。
いろいろと考えさせられる、長い夏休みとなりました。

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