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【オススメ本】高田朝子『手間ひまをかける経営-日本一コミュニケーション豊かな会社の「関わる力」-』生産者出版、2023


サブタイトルだけでどの企業を取り上げているかが分かる人は、通の人ですね。

結論から言えば、この本で取り上げられる企業は京都信用金庫一社です。

日本で初めてコミュニティバンクを標榜し、業界初でノルマを撤廃し、お客様視点と対話を軸に経営。そして、理事長が変わるごとにおせっかいバンカーとして深みに磨きがかかる京信。

私も榊田理事長はじめお世話になっている方が何と多いことか。

本書は、そんな京信のネットワーク、コミュニティ、ネガティブ・ケイパビリティ、リーダーシップをキーワードにした組織版の解体新書というイメージに仕上がってます。

注目すべき視点は色々ありますが、最後の以下7つが全てを表している気がしますね。

①指針を明らかすにする
②一人ひとりのリーダーシップがもっと重要になる
③チームをつくる、成功体験を意識する
④フィードバックサイクルを意識して回す
⑤チェンジメーカーを孤立させない
⑥人を育て続ける
⑦手間ひまをかける

これは地域金融だけでなく、あらゆる企業、大学や行政にも当てはまりそうです。

言うはやすく、行うは難し。


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