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2023年my10大ニュース【後編】

(前編はこちら)
https://note.com/sugioka0617/n/nc27d51fd3cff

第5位 現場重視の行政委員

2023年も様々な自治体の委員として政策づくりの支援をさせてもらいました。全て書くと冗長になるので、新規案件だけ以下、記します。

・京都府明るい選挙推進協議会委員
・京都府令和5年度「ALL KYOTO FES」企画・運営・広報業務に係る公募型プロポーザル外部有識者
・大阪・関西万博きょうと推進委員会若手部会(仮称)委員
・一般社団法人京都府北部地域連携都市圏振興社「「海の京都」観光地域づくり戦略改定業務に関する」業務受託候補者選定に係るプロポーザル審査委員
・一般社団法人京都府北部地域連携都市圏振興社「「海の京都」観光地域づくり戦略」の改定に係る改定委員会委員  ※委員長
・京丹後市網野交流センター・交流広場整備基本計画策定業務プロポーザル選定委員会委員
・京丹後市万博ロードマップ検討会 ※会長
・宮津市市庁舎基本構想等検討委員会委員
・伊根町議会議員政治倫理審査会委員 ※副会長
・宇治市生涯学習審議会委員(社会教育委員)
・丹波市総合計画審議会委員 ※会長
・神戸市王子公園再整備にかかる大学設置・運営事業者選考委員会委員
・神戸市地域活動推進委員会委員
・兵庫県立柏原高校学校評議会・学校運営委員会委員 ※副委員長
・兵庫県立佐用高校「地域と高校の協働による輝く人づくり支援事業コンソーシアム委員会」委員

上記のうち、万博は後述するとして、公共施設案件、プロポーザル案件が最近増えてきたのが2023年の特徴です。

とりわけ、神戸市の王子公園再整備については、市民からの賛否が結構割れる案件でしたので、資料の読み込みだけでなく、現地視察も重ねながらの慎重な審査をしたのが良い思い出です。

また、上記には書いていませんが、宮津市の総合計画等有識者会議委員として、市長と市民との座談会のコーディネーターとして全10中学区を全て市長と回ったのは大変でしたが、良い経験になりました(舞鶴市の市民との対話集会でもコーディネーターを務めました)。

いずれにしても、政策形成で重要なのは【現地・現物・現実】の視点。年齢的に委員長(会長)職も増えてきたこともありますが、この姿勢は今後も貫いたいと思います。

第4位 主権者教育(学習)の充実

2017年より総務省の主権者教育アドバイザーを務めていますが、コロナが実質明けたこともあり、今年は事務局の明るい選挙推進協会から依頼が増えました。2023年は、

・和歌山県選挙管理委員会(地域コミュニティフォーラム:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)
・鳥取県選挙管理委員会(明るい選挙推進鳥取県女性集会、若者リーダーフォーラム)
・岐阜県選挙管理委員会(若人のつどい)

にお呼びいただき、ワークショップも交えながら、若者の低投票率問題を中心に皆で検討する場づくりに注力しました。
(来年度もすでに滋賀県選管、佐賀県選管、愛媛県選管での講演が決まっています)

また、2023年は統一地方選挙の年ということもあり、ゼミ活動でも福知山青年会議所(JC)と連携しての主権者教育プロジェクトを進めました。具体的には

・統一地方選挙に向けた取り組み

・instagram発信

・子供向けイベント

加えて、丹波市議会と2018年度から取り組む「ミライプロジェクト」では、
これまでと趣向を変え、
①全高校を対象に。
②単発の対話事業だけでなく、3ヶ月の長期プロジェクトに(SNSも活用)。
③各グループでは大学生が伴走支援。
③最後は議場で全議員に対し提言。
④議会事務局だけでなく、高校の探究コーディネーターが全体の調整。
とかなり踏み込んだアレンジをいたしました。

その結果、神戸新聞や丹波新聞などにも大きく取り上げられました。

今後も連携が続くことも決定しているため、議会としては【開かれた議会】、高校(生)や大学(生)としては【議会と連携した主権者教育】という新たなモデルが作れたらなと思う次第です。

いずれにせよ、大事なのは【自分ごと化、当事者意識】。そのためにも【主権者教育ではなく、主権者学(楽)習へ】と移行することが大事と感じています。

第3位 学生たちの他流試合&政策コンペ受賞

私のゼミでは力試しや交流、ネットワーク構築も兼ね、複数の政策コンペに出場することにしています。

2023年は以下の他流試合&政策コンペを経験しました。
日本地域政策学会「学生ポスターセッション
5大学インターゼミナール
京都府警「ポリス&カレッジ2023」
産学連携学会地域連携教育研究会
京都から発信する政策研究交流大会
CECシンポジウムピッチ大会

その中でも取り上げたいのはインゼミと2つの政策コンペ受賞。
インゼミは小職の呼びかけで2017年度から岩手県立大学(3年前までは小樽商科大学)、東北公益文化大学、神戸大学(3年前までは島根大学)、京都産業大学、小職ゼミの5大学で毎年1回開催しているもので、2023年の舞台(フィールド)は綾部でした。合宿そのものは2泊3日ですが、仕込みや準備から含めれば約半年間のプロジェクトで2023年度も本当に良い学びと成長の場となりました(来年は島根県雲南市に入る予定)。

そして結果が出たのがポリカレと京都から発信する政策研究交流大会。前者では【2年ゼミ生が優秀賞】を受賞。

後者では、【3年ゼミ生が優秀賞】を受賞しました。

いずれも半年間準備をしてきた政策コンペでしたので、喜びもひとしおでした。来年はさらなる高みを目指して頑張ります。

第2位 新たな学会のお仕事と発表

2023年は日本地域政策学会の編集委員に加え、その他の学会でのお役目が増えた年でありました。
まず自治体学会の企画部会委員。

企画部会は大会の企画を考えるための委員会(部会)で、具体的には「大会当日の分科会企画」とその広報も兼ねた「エキストラセミナー」を企画しました。私は2022年度の引き続き「自治体職員の本来業務外の活動を考える」分科会を作らせてもらいました(分科会以外は研究発表セッションのコメンテーターも務めました)。
自治体学会では2024年度は近畿自治体学会の運営委員にも加わる予定です。

次に産学連携学会では、関西・中四国支部の幹事と地域連携教育研究会の代表・事務局を務めました。前者は年1回の関西・中四国支部大会の企画を考えるほか、当日のセッション座長も務めました。

後者は筆者が学会内に立ち上げた新しい研究会。下記の先生方が賛同くださりました(ありがとうございました)。

・石塚悟史先生(高知大学 副学長、産学連携学会会長)
・菅万希子先生(関西医療大学教授、産学連携学会副会長)
・下山朗先生(大阪経済大学教授、産学連携学会地域社会実装研究会幹事)
・伊藤慎一先生(秋田大学准教授、産学連携学会副会長)
・浅野禎彦先生(浅野会計事務所代表、公認会計士·税理士、関西ベンチャー学会副会長)
杉岡秀紀(福知山公立大学准教授、産学連携学会関西·中四国支部幹事)

活動の履歴は下記の通りですが、国公私大の地域連携教育や大学生による地域連携教育研究を研究会で取り上げ、学ばせていただきました。
次年度からはもう一つ新しい委員を引き受ける予定です。

・第1回研究会(http://www.j-sip.org/new/wp-content/uploads/2023/05/%E7%AC%AC1255%E5%8F%B7%EF%BC%9C2023.5.19%EF%BC%9E.pdf
・第2回研究会(http://www.j-sip.org/new/wp-content/uploads/2023/07/%E7%AC%AC1272%E5%8F%B7%EF%BC%9C2023.7.24%EF%BC%9E.pdf
・第3回研究会(http://www.j-sip.org/new/wp-content/uploads/2023/11/%E7%AC%AC1300%E5%8F%B7%EF%BC%9C2023.11.24%EF%BC%9E.pdf
・第4回研究会(http://www.j-sip.org/new/wp-content/uploads/2023/12/%E7%AC%AC1306%E5%8F%B7%EF%BC%9C2023.12.26%EF%BC%9E.pdf

最後は日本NPO学会の2023年度研究大会の企画委員。2023年度は京都(京都産業大学)開催ということもあり、昔からよく知る委員(メンバー)からお声かけいただきました。こちらも研究大会当日の分科会(パネル)の企画を考えるのが仕事で、私は「休眠預金活用と地域活性化」をテーマにした分科会(パネル)を作らせて頂いた次第です。

https://janpora.org/meeting/pdf/prg25_0607.pdf

このほか、学会では一会員として、日本地域政策学会、コミュニティ政策学会でも発表させてもらいました。

第1位 EXPO KYOTO Coucil(大阪・関西万博きょうと推進委員会若手部会)の仕事

2023年でおそらく一番時間を費やしたのは、大阪・関西万博(きょうと推進委員会若手部会)の仕事。

世間では2025年の開催に向け、建設費問題で逆風の大阪・関西万博ではありますが、1895年に第四回内国勧業博覧会が京都で開催されたことから平安神宮はじめ岡崎が活性化されたのは京都ではよく知られていること。
また、1970年の大阪万博がもたらしさまざまなレガシー(例えば、ファミレスやファーストフード、警備員やピクトグラムの定着)も万博の付加価値と言えるでしょう。
その歴史をを考えれば、批判のための批判を繰り返すのではく、せっかくの機会を京都全体のさまざまな分野の活性化や価値発信の好機にすべきでは、というのが私の立場で、今年からメンバーに加わりました。

2023年は、関西パビリオンの京都ブースのコンセプトや開幕後のイベントの方向性、認証制度などさまざまなことを議論しましたが、その中でも一番時間を費やしたのは、「500日前機運醸成イベント」。
当日の役割は乾杯の発生だけでしたが、コンセプト作りから当日のゲスト調整、広報計画、当日の台本に至るまで細部に関わりましたので、1週間に1回以上(本番前はほぼ毎日?)会議や打ち合わせをしてきただけに、達成感も格別でした(打ち上げは推進委員会の山極寿一委員長・前京都大学総長も交え、大盛り上がりとなりました)。

また、京都府の仕事以外に民間の立場から万博を盛り上げる「EXPO 酒場京都店」にもパネラー登壇。ここでも良い交流(再会含む)がはかれました。

加えて、基礎自治体の取り組みとして、京丹後市の万博ロードマップ検討会の委員(座長)にも就任。
こちらの委員会では2025年までのロードマップだけでなく、万博を契機とした「レガシープラン」を創るための議論を展開しています。京都府内では京丹後が頭一つ抜けた取り組みになっていますが、2024年度は他の自治体でも盛り上がってくれたらと願うばかりです。

というわけで、2023年の10大myニュース(ふりかえり)は以上です。

2023年にお世話になった皆さま、諸々ありがとうございました!

次年度もどうぞよろしくお願いいたします。


杉岡 秀紀 拝

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