見出し画像

【オススメ本】竹中功『吉本興業史』角川新書、2020

母校の先輩であり、近年は謝罪マスターとして有名になられた、吉本の伝説の広報マン(NSCを立ち上げた人でもある)「竹中功」さんが新刊を上梓されたということで、購入させてもらいました。

吉本興業には2004年にまちづくりNPOの企画で創刊したフリーペーパーで当日ブレイクしていた「レイザーラモンHG」(母校のOB)さんに取材したことでご縁ができ、この本でも後半に出てくる吉本興業元役員であった「木村政雄」さんにも母校OBということでご縁をいただいた記憶があります(懐かしい…そして、若い…)。

【きゅう】デビュー表紙070524

レイザーラモンHP


その後も2006年に学園祭の実行委員長だった時には、当時ブレイク中の「友近」さん、「千鳥」さん、「とろサーモン」さんにステージに上がっていただきました(集合写真はご本人も私も目をつぶってますがな…)。

画像7


画像7

ステージから見た人人人の観客は圧巻でしたね〜2日間で2万人の来客があったことを覚えています。花火も上げました。「たまや〜」ならぬ「たなべや〜」という感じで。

画像7

画像7

その後は少し時が空きましたが、2012年にある社団法人の立ち上げの総会の時に住みます芸人さんと仕事をするご縁で今の大学(当時は私立)で竹中さんと知り合い、最近は国交省の委員会でも社長室のスタッフさんと知り合いになったご縁から、昨年度大学のイベント@京大で、高学歴漫才コンビ「ロザン」さんにも登壇いただきました(菅さん毒舌でした笑)。その意味では本当にいろいろとお世話になっていますね(ありがとうございます)。

191212北近畿を熱く語る_ポスター

ともあれ、節々にご縁があり、面白く読ませてもらいました。

やはりビスマルクの

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」

ではないですが、歴史は大事ですね。

ブレた時、道に迷ったときのヒントが全て詰まっていますから。

個人的には漫才の起源が「万歳」だったこと、ダウンタウンの最初のコンビ名は「松本・浜田」だったこと、吉本は良くも悪くもとことん「ファミリー」と呼べる組織であるということ。そして、中邨元社長が竹中さんに放った以下の言及が心に残りました。

「人生も仕事も7割が失敗だ。3割成功すれば、これは抜群の成績と言える。3割成功すれば、7割の失敗も十分に補っていける。だから3割バッターを目指せばいいんや。だけど3割バッターというのは、10打数3安打ではなく、1000打数300安打のことやで。1000打数の3割バッターは10打数の3割バッターより(中略)出塁も297回多くなる」

やはり、人生には「楽しい」「面白い」「笑い」が大切ですよね。

「幸せだから笑うのではなく、笑うから幸せになる」

のだ!

近年の闇営業問題やら無申告未納問題など吉本をめぐる事件もいろいろありますが、それも家族愛があってこそ。単なる無法地帯ではないのです。

あくまで「家族(ファミリー)としての信頼や絆」があるから任せられるし、また許せる。その意味ではちょっぴり羨ましさも覚える組織かも、と読後には思ってしまう訳です。

よーし、というわけで私も3割バッターを目指すぞ。

何の3割か知らんけど笑。


追伸

そういえば、大学3回生(2002)の時にインターンシップでお世話になった大阪は天王寺の呼吸するお寺「應典院」の横にある大蓮寺の墓地に創業者のお一人吉本せいさんのお墓があり、週3回通っている際に手を合わせていたことも思い出しました(これまたご縁を感じます)。

当時はどのような方が分かりませんでしたが、この本を読んで吉本の起源(創業は1912年4月1日)が良く分かり、ようやく頭がスッキリしました。

竹中さん、合掌。もとい、ありがとうございます!

画像5

(本の詳細はこちら)https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g321910000119/








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?