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「ちょっと」という枕詞に要注意

本日の話題はVoicy放送から

本日は普段聴いているVoicy放送から思ったことを書きます。
Voicyフェス2023のアーカイブを全て聴いた影響で、通常回を数日遅れで聴いている現状です。
なので少し前のものになりますが、今回気になったのは澤円さんの第2105回の放送です。

仕事で結果が出ないときは、自分のまわりにテイカー、つまり、あなたの時間を巧みに奪ってくる人がいないでしょうか?というお話です。

そこに私もコメントしていますが、Voicyのコメント欄は250字の字数制限があるので、改めてこちらの記事に書きます。

以前いた職場がテイカーの巣窟だった

私は(診断は受けていませんが)ADHD気味なところがあり、何年かおきに職場を変わっていますが、今までいた職場の一つが、まさに澤さんの仰るようなテイカーの巣窟でした。

私はその職場に入るなり、電産システムを使った業務をすぐに覚えていって、3〜4年長くいる先輩に逆にいろいろ訊かれるようになりました。(私がすごいのではなく、言っちゃ悪いけど先輩のスキルが低すぎでした)

「スギー、ちょっといい?」「これ、やり方教えてくれる?」「ちょっとお願いなんだけどさー」と四六時中呼び止められ、私も私でスルースキル皆無で「ちょっとならいいか」「先輩のおねがいごとだから聴かなくちゃな」と片っ端から応じていました。

すると上司から「なんでいつもお前だけ定時に終わらないんだ?」「なんでお前、仕事遅いの?」と注意されるようになったので、大きなミスが起きて居場所がなくなったのを機に辞めました。
(言うまでもなく、その上司も同じようなテイカーでした)

テイカーがよく使う言葉「〇〇っ〇」

澤さんの放送を機に当時を振り返ってみると、よくあんな職場として成り立っていない場所で数年間も我慢したものだとゾッとします。
そしてもう一つ。テイカーは「ちょっと」という枕詞を巧みに使ってくることに気がつきました。

「ちょっといい?」「ちょっとだけ押し付けていい?」「ちょっとだけ貸してもらっていい?」etc.

この「ちょっと」という副詞が厄介で、
①「ちょっと」がどれくらいなのか曖昧。10秒なのか? 5分なのか? 1時間なのか? 3日間なのか? 用事が済んだ後で振り返ってみても、実際かかった時間を定量化するのは困難。
②「ちょっと」=「ほんの少し」の頼み事を断ったら、断った方が悪者になってしまう。
③テイカー側は「ちょっと」と前置きすることで自らの罪悪感を上手いこと誤魔化してしまう。(自己欺瞞)

そして、「ちょっとお願い」はチリツモで大きな山に成長して、その損失は決してちょっとでは済まなくなるのです。

結論:「〇〇っ〇」という言葉が出てきたら要注意!

なんだかうまくいかない、なんだか分からないうちに時間が過ぎていく…なんてときは、テイカーという時間泥棒がいないか疑ってみる。
その目印となるのは「ちょっとお願い!」の言葉です。

逆に、(私自身への自戒も込めてですが)自分がもし人にお願いごとをしたり、非を認めて謝るときに「ちょっと」という曖昧な言葉を多用していたら要注意です。

「ちょっと」を盾にして、相手を自分の都合のいいように利用しようとしていないだろうか?
相手が受ける損失を軽くみていないだろうか?
自分の至らぬ所と向き合わずに誤魔化していないだろうか?
…etc.

ちょっと立ち止まって考えてみる必要があります。(←ほら、言ってる側からコレだ…)


記事のイメージ画像は、イラストACよりイラスト素材「時間泥棒」(作者:栄養管理士べじみさん)をお借りいたしました!
ありがとうございます!

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