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「これくらいでいいや」に慣れすぎていないか

先日とあるコンビニに寄ったときのこと。

時刻は11時近く。

店内の入り口近くの目立つ場所に配置されていたバウムクーヘンに直射日光が当たっていて、袋の中身が結露していた。

こんなふうに↓

私の知る限り、どの食品にもだいたい直射日光を避けて保存するよう表示してあるものだ。
しかも12月とはいえ、ここ数年は陽射しそのものが強い。

ここで私のお節介癖が働いてしまった。
直射日光にさらされた哀れなバウムクーヘンを一つレジに持って行き、会計時に店員に伝えたのだ。

そのときの店員の返事に、私は耳と目を疑った。
袋を持って裏返しながら「でも、賞味期限内なので…」と。

いやいやいやいや…
それ、どう見ても結露してるでしょって言ってるの!

…とツッコミたくなるのを抑え、
「いや、そうじゃなくて直射日光が当たってるから」と伝え直すも、返事は「はあ…」と何のことか分かっていない様子。

これ以上言ってもコチラがクレームオジサンになってしまうだけなので、なるべく笑顔をつくり「すみませんね。ただのおせっかいですよ」と言って店を出た。

車の中で、太陽光のもと生ぬるくなったバウムクーヘンを食しながら、なんとも後味が悪い。

最近、こういうことが多くなった。
客の側から気づいたことをわざわざ伝えているのに、バイトの店員がポカーンとしていることが。

場所は変わって、とあるマックにて。
モバイルオーダーのアプリが開店時間にも関わらずエラーで注文できない状態になっているのでその旨を店員に伝えてみたところ、やはりポカーンとしてしまうのだ。
「あのぉ…、モバイルオーダーのアプリのことなんて、聞かれても困るんですけどぉ…」と言いたげだ。

いやいや、コチラが伝えているのはアプリのことではなく、店のことなのだよ。

アプリのことが分からないのは仕方ない。
しかし「アプリのことはコチラでは対応できませんが、そのような状態だということは承知しました」くらいのことは言えるはずだ。しかしそれも無い。

ただただ、「はぁ…」「…はい、はい」と気のない返事が返ってくる。
内心「メンドーなオッチャンが来ちゃったな…」としか思ってないんじゃないかと疑いたくなる。

決して高くない時給で忙しなく働くアルバイト店員さんにそこまで求められないよ、という意見もわかるけど、それではステップアップできないではないか。せっかく時間を割いてアルバイトしているのに、時給は得られても成長は得られない。勿体無いのだ。

…と、ここまで書いておいてなんだけど、とは言え私がここに書いていることは、他人の人生のことをどうのこうの言っているのに過ぎない。
ここに挙げた店員さんも、その本領はもっと別の分野で発揮されていることだろう…と、願いたい。

人生の選択肢が無数に増えた現代は、「自分にはもっと活躍できる分野があるはずだ」と思いたくなってしまうものだ。
しかし実際は、気がついたら何にも打ち込めないまま年月が経っていた…なんてことにならないよう、今目の前の仕事に対する姿勢には気をつけたいものだ。
自分自身への戒めとして。

イメージ画像は、写真ACより「写真素材:怠けるデッサン人形たち 看板」(作者:bBear様)をお借りしました。ありがとうございます。

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