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人々

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Tetugakuyaで出会った様々な人々
運営しているクリエイター

#ポートレート

写真家 宮脇慎太郎

写真家 宮脇 慎太郎 (Shintaro Miyawaki) さんがやって来た。   宮脇さんは、令和元年度香川県文化芸術新人賞を受賞された。 瀬戸芸の公式カメラマンをされたり、写真集『霧の子供たち』が話題になっている。 受賞のニュースを知った時には「え!!宮脇さんって新人なの?!」という声が知人たちから挙がった。もうベテランのイメージだ。   宮脇さんは、香川の超アングラな店、ブックカフェsolowの経営者でもある。扱われている本は写真関係が多いように思う。      「

母のポートレート撮影 in Tetugakuya

今年、還暦になったのを記念して写真を撮影したいと、その気になっていた母。 母なりに色々調べたらしいのですが、日常に追われて踏ん切りもつかないまま、10年後に持ち越そうかと考え始めていたようです。 私も母が写真を撮りたがっているのを知っていながら、右から左に聞き流していたのですが、ふと思い出したように「そう言えばうちの母が・・」と話していると「ここでできますよ」と、アキヤマ写真事務所さんから二つ返事で返ってきた。 ここでというのは、このTetugakuyaで撮影ができると

なタ書の藤井さん

(2018.12.01頃) ヒョロヌボーと独特の登場の仕方をする 藤井さん。 彼は、高松で「なタ書」という予約制の本屋さんを営んでいます。 もともと編集者だったらしく、いまも編集のお仕事もされているのかもしれませんが、Twitterなどで絡むと、藤井さん頭どうかしちゃったのかな?という返しも多いパンチの効いた人物。 私がカメラを構えてみると、突然本を読み始める藤井さん。 辛抱強く待てども、待てども、ポージングを崩さない。 「このままだと渋カッコ良い絵になってしまうの

巧みな話術 高松千春さん

2018年11月26日の事 嵐のようにやって来た 高松千春 さん コンサート続きで少々お疲れモード(?)な様子にも関わらず、彼の話術に持っていかれる店内。 何故かここで「私だって負けるわけにはいかない!」と応戦モードに。 「もう喋りがさすが!すごいわ!」の流れが、どういうわけなのか、瞬きほどのスピードで「ハゲてるんや!!」の話にすり替えられる・・・。 そして嵐のように去っていかれるのであった。

自転車屋さんはカメラマン

(2018.09.06 FBの記事の転載です) 「無名の人々がコツコツ創って来た何かがあると思う・・・。」   そう言う澤井さんは、Tetugakuyaの隣で自転車屋さんをやっているが、実はカメラマンでもある。 知人や友人のカメラマンが撮影した写真を澤井さんの視点でセレクトし、ギャラリーで展示している。 撮影者本人のセレクトではなく、あえて澤井さんが選択する写真がギャラリーに並ぶというところに、ユニークな作意が生まれる。 ギャラリーは、自転車屋の一角にある。   団塊

「演劇とは何か」

(2018.06.21の記事の転載です) 桐子カヲルさんは、私たちが「演劇」と言われたときに思い浮かべるものとは違うスタイルで演劇を提供しようとする演者のようだ。 のようだ・・・と言うのも、私は、まだ彼女の舞台を一度も見たことがない。 今日は、偶然にも桐子さんと戯曲作家さんがTetugakuyaで一緒になり、演劇の歴史から始まり非常に深い「演劇論」が展開されていた。 「演劇とは何か?」その本質を、桐子さんはどう考えるのか。 桐子さんの演劇は台詞が少ないらしい。 それと言

讃岐うどんの顔

(2018.06.03記事の転載です) お手元の物は、脳みそではなくうどんです(念のため) うどん玉を手に真顔な長尾さん。 近々、6月14日(木)NHKBSプレミアム「コレマジ?さぬきうどん伝説」午後4時ー5時にご出演との事です。 うどん巡礼最先端を行く人として、以前からお噂はかねがねだった長尾さん。 私もうどんは、大好きで、学生の頃は週5でうどんを食べていたこともありました。 おそらく、うどん玉と写真でコラボするTetugakuyaは後にも先にも絶対ないで

キリンを担いてくる人

(2018.06.02の記事の転載です) 「この豚があまりにも楽しそうで・・。本当に楽しそうな豚なので・・・。欲しいです!」 と言って、高知から来られたお客様がTetugakuyaで預かっていた岡山さんの作品である豚さんをお持ち帰りされた。 岡山さんの作品はどうしてこんなに?と思うほどに楽しそうだ。 飛び跳ねている。歌っている。心地よさそうに寝ている。遊んでいる。豚たち。 色っぽい視線を自慢げに投げかけて来る麒麟たち。 それは小さな子がスキップしたり飛び跳ね

分裂する「私」

(2018.05.31記事の転載です) 「なんだい、身投げでもしそうな顔をして」と戯曲作家の芳地隆介さんが言うので、私は思わず笑ってしまう。 語らいながら、二人して笑いは止まらない。 作家さんの言葉は美しくて丁寧で、愛情深い。 まるで、時間など永遠にあるかのように、何にも焦らせられることなく、静かに語らいながら そしてやっぱり、時々二人して大笑いする。 私は、それにホッとして心からの安らぎを覚える。 「自分が自分の全体で生きられる場所がなくなってきている。

自由さと孤独さと戦いと

(2018.05.03の記事の転載です) 保守的な環境であったり(むしろどんな環境であっても?) 自分を突き通す困難さや難しさは付きまといます。 周りに理解されるかどうかではなく、自分の内なるものの呼び声に対して誠実に生きることは、時として孤独な戦いです。 そういう意味で、店主は、マヤ子さんに、励まされる想いがしました。 多度津出身の素敵な芸術家 鈴木マヤ子さん 息づく細胞の小さな生命の蠢きのようなものを感じさせる・・・力強い赤と黒の色彩。 マヤ子さんの作品、

うら若き写真家

2018.03.15頃 お洒落でかっこいいお客さんを3度目のご来店にて、シャッター切らせていただきました! 彼自身も、実は趣味で撮影をされる若手カメラマン。 あまりカメラマンとしての自覚はないのかもしれないけれど、趣味というレベルではないので、脱帽もの。 ファッションもハイセンスなので、素晴らしい・・・。 撮られ慣れているのかポージングも完璧です。 「写真家だね!」というと、「趣味ですから」と謙遜されるのですが、「いや、いいじゃない写真家で、そこから写真家になって