インド市場の魅力について#3 🇮🇳
みなさんこんばんは！🌝
「インド市場の魅力について」、第3回となる本日は「インドで事業展開を進める日系企業」にフォーカスを当てて、記事を書いていきたいと思います🙇♂️
◾️日系企業の事業進出数の推移
昨晩配信した記事にも記載しましたが、2020年10月時点で、インドでは日系企業1,455社が4,948拠点で事業を展開しています。（JETRO調査）
以下のグラフはJETROおよび在インド日本大使館がまとめたインドへ進出している日系企業数と拠点数の推移ですが、右肩上がりのトレンドが継続しています📈
足元では、新型コロナウイルス等の影響で微減しておりますが、今後も高い水準をキープすると予測されています。
（出所：在インド日本大使館・JETRO）
◾️州別の企業進出数
昨晩の記事でも触れましたが、広大な国土と人口を抱えるインドでは、特定の州や都市のみで、他の国1国分に相当する経済力があります💪
エリアごとに政策や経済、文化等が大きく異なり、それに合わせて、日系企業の事業進出地域にも偏りが出ています。
こちらもJETROの調査資料ですが、2020年10月時点では、「ハリヤナ州」で事業展開を行う企業数が412社で最大となっており、デリーが位置する「デリー準州」やムンバイを有する「マハラシュトラ州」を大幅に上回っています⤴️
（出所：在インド日本大使館・JETRO）
ハリヤナ州はインド北部に位置するデリー準州に隣接した州であり、以前の記事でも紹介しましたが、アメリカのデベロッパー「JLL」が一体開発した都市「グルグラム」を有しています🙆♂️
グルグラムは、首都デリーや近郊の工業団地へのアクセシビリティ、JLLによって整備された強固なインフラに支えられ、世界各国のメジャー企業がオフィスを開設しています。
このグルグラムエリアに拠点を設ける日系企業が多いので、ハリヤナ州の進出数が突出しているものと推察できます🤔
特に、グルグラムには、以前紹介したスズキの子会社「マルチ・スズキ」の本社がありますし、近隣には「ニムラナ」や「ギロット」という日系企業の工場が集積する工業団地も存在するので、製造業を中心に事業進出しやすい環境になっています👏
ちなみに、林立する高層ビル群や整然と張り廻らされた道路網、最先端の車両が走る高架鉄道といったグルグラムの光景は、「ここがインドか！？🇮🇳」と自分の目を疑ってしまうほどです（笑）
▽グルグラムの紹介
◾️業種別企業進出数
日系企業の業種別進出数は、「製造業（メーカー）」が半数を占めており、約10%前後で「卸売業・小売業」と「サービス業」が続いている格好です🙆♂️
やはり、「マルチ・スズキ」を筆頭に、特に自動車産業においては日系企業が力を発揮しているので、サプライヤーが数多く進出していることが伺えます◎
▽マルチ・スズキの記事
最近では、日系企業の進出増加に伴い、日本人駐在者が多くなってきたので、レストランや病院、教育、ホテル、サービスアパートメント等、業種の多角化が進んでいます⤴️⤴️
◾️今後の日系企業の動向
コロナ禍の現在、各日系企業の積極的な事業展開は難しい情勢ですが、依然としてインドのポテンシャルは大きいと思います👏
◎業種の多角化
これまでは、日系企業のインド進出は、自動車関連産業が中心でしたが、先述したように、各地で産業集積が進んだことや日本人駐在者の増加、日本政府によるトップ外交等の影響で、進出する日系企業の業種が多角化していくと思います🏙
特に、今後は日系IT企業の事業展開も盛んになりそうです◎
既にソフトバンクはビジョンファンドを通して、インドの多数のスタートアップに投資していますし、日印政府が合意したデジタルパートナーシップ等、IT事業環境が整ってきているので、今後の動向に期待できます🙆♂️
◎進出州・都市の拡大
グルグラムやデリー、ムンバイといった都市部近郊で事業展開してきた企業は、より地方部へ進出するようになるでしょう。
特に、マルチ・スズキが2030年までにインド国内における年間自動車販売を「500万台」にすると発表し、主に西部のグジャラート州の工場で自動車を製造すると示しています。
アーメダバードを中心にグジャラート州への事業進出は特に暑いと思います🌞
いつか、グジャラート州の記事も書きますね（笑）
◎アフリカ市場への足掛かり
マルチ・スズキやダイキン等、昔からインド事業を営んでいる企業は、インドを拠点に近隣のアフリカ市場にも事業展開を進める発表をしています🙆♂️
今後は製造業を中心に、インドを「最終消費地」ではなく、「経由地」として視るトレンドが強まっていくかもしれません。
次回は「インド事業の課題」について書きたいと思います🙆♂️
それでは👍👍👍👍
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？