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僕が受け取った旅人からのギフト

旅をするたびに、僕たちは新たな発見や経験を手に入れます。

しかし、逆に僕たちが旅を通じて他者に与えているものがあるとしたら、それは何なのでしょうか?

それこそが「旅人からのギフト」です。

今回は、僕が受け取った旅人からのギフトを紹介したいと思います。

guest house MARUYAのスタッフ写真

僕は熱海のguest house MARUYAで6年間勤務していました。これまでに3万人以上のゲストを迎え、見送ってきました。その中で、たくさんの感謝の言葉をいただきました。

そして、感謝の言葉だけでなく、数えきれないほどのギフトもいただきました。たった6年かもしれませんが、その中で受け取ったものは計り知れません。

旅人と変化を一緒にお祝いできること

これまでに出会ったゲストは3万人以上にのぼります。

旅は一期一会の出会いと言いますが、僕にとって旅は一期一会で終わらないものだと思います。

MARUYAに泊まってくれた旅人の中には、何度も熱海に訪れてくれる方もいます。

特に印象に残っているのは、毎週バイクで泊に来てくれるゲストさんです。
自分が勤めはじめる前から泊まりに来てくれているスーパー常連。

仕事終わりに食事に行ったり、お酒を飲んだり、たくさんの思い出があります。
また、プライベートでも彼女を紹介してくださり、その方と一緒に泊まるようになり、そして今年ついに結婚。

その結婚パーティをMARUYAで開いてくれました。新たな生活がスタートしても1人じゃなく2人で泊まりに来てくれる。

旅人が再度、訪れてくれた時、一緒に変化や成長を喜び、お祝いできることは迎える側としての大きな喜びになります。

旅人が織りなす街の変化

guest house MARUYAは、熱海の”まちやど”として宿泊ゲストを迎えています。そのため、基本は素泊まりで、熱海の街を案内し、飲食店や温泉、アクティビティなどをそれぞれのゲストに合わせて紹介しています。

街に人が出ることで、街の風景も変わっていきます。気がつけば、MARUYAを通じて知ったお店にリピーターやファンになってくれます。

そして、街の人からも「この前来てくれた◯◯◯さん、同級生の部下だったの」みたいな偶然の繋がりを結ぶこともあります。

そして、仲良くなった街の人が旅人と一緒に飲みに行くこともよく見かける光景です。普段は観光客を迎え入れる立場のため、外に出る機会や新しい人と出会う機会が少ないですが、旅人が来てくれることで、その機会が増えます。

だからこそ、旅人が訪れることは非常に嬉しいことです。熱海は観光で成り立っている街です。人が訪れてくれなければ、経済は回りません。他の観光地も同じでしょう。

旅人が旅人に繋ぐバトン

旅人に会うと、さまざまな旅の話を聞くことができます。知らない国での知らない出来事、実際に経験していなくても、話を聞くだけでその場所に行ってみたくなります。

インターネットやSNSでは得られないリアルな旅の話。それだからこそ、より魅力を感じ、旅に出たくなるのです。

旅人が来るたびに、また新しい世界が広がります。

ひとり旅初心者と旅のベテランが混ざり合った時は特に印象深いです。

旅の魅力が爆発し、きっとすぐにまた旅に出たくなってしまうことでしょう。

まとめ

この6年間、たくさんの旅人を受け入れてきて、本当に楽しかったし、僕自身もたくさんのギフトをもらって成長させてもらいました。

そして、新たな価値観や発見をもたらしてくれました。

旅をしてくれることで、宿のスタッフ、街の人、宿泊のゲスト、そして関わったすべての人が、少なくともあなたからギフトを受け取っています。

これからも素敵な旅を続けてください。

そして、次は僕が旅に出たいと思います。次は僕がギフトを渡す番です。

熱海でたくさん受け取った旅人からのバトンを次に繋げ、多くの人にお返ししたいと思います。

これからもどうぞよろしくお願いします。

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