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1994年〜1998年までのテクノやクラブ・ミュージックを中心としたミニコミ誌の記事を中心にピックアップ。近年書いた記事でいまもし自分がまだシュガースウィートをやっていたら載せた… もっと読む
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2018年2月の記事一覧

ABSTRACT HIP HOP

アブストラクト・ヒップホップという言葉自体が抽象的で、インストゥルメンタルのヒップホップでもモ・ワックスとニンジャ・チューンではだいぶ違うけれど、一般的なヒップホップのエネルギッシュでホットなノリじゃない、無口で極めて個人的な音という点ではみな同じ。結果的にはお洒落でも、お洒落なだけじゃない人達がやってる感じが抵抗なく聴ける秘訣ですかね。

Headz- A Soundtrack Of Ex

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JAZZY

「この曲なんかジャズっぽいね〜」という言葉を口にするということは、みんなジャズという音楽がどういうものかわかってる。優れたジャズのレコードなんて探せばいくらでもあるだろうということも。でも、私たちがジャズを聴いていないのはどうして?答えは単純。だって私たちが聴きたいのはジャズじゃなくてジャジーなんだから。

Boulevard/St Germain

各方面で話題になった、Fコミ発のサンジェル

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EXPERIMENTAL

自己満足で終わっているような「実験音楽」ならいくらだって見つかる。でもその人の世界の中にある、溢れんばかりのアイディアと発掘された音が、ちゃんと音楽という領域に収まっているものを探すのってなかなか難しい。ぶっ壊れた音楽なんてわざわざ聴くぐらいなら、ちゃんと作られたものを聴いたほうがいいに決まってる。ネジが外れたというよりわざと外したような、狙った実験音楽音楽なんて聴きたくないから。

The

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AMBIENT

アンビエントといえば、KLFやジ・オーブ以降ではピート・ナムルックのような退屈なリスニングの垂れ流しという印象が抜けませんでしたが、下に挙げたような音をアンビエントと呼んでいいのなら大歓迎でしょう。シンプルすぎて眠気を誘うだけのようなものよりも、おとなしすぎない程度にちゃんとしたリズムのある曲の方が断然落ち着く。踊らないダンス・ビート、眠らないアンビエント。

Classics Ⅱ/Hoodru

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PORK

「PORK」なんてアホな名前ですが、打ち込みでありながら素朴かつ味わい深い独特な音をずっとリリースしているイギリスのハルのレーベル。いいチルものが揃っているところってレーベル単位ではあんまりないのですが、ここだけは毎回期待を裏切りません。どうやらこのレーベルでリリースしている作品のほとんどに関わっていると思われるスティーヴ・コビー氏、この人が重要人物です。

**Mess/Fila Brazil

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