<16日め│バベルの塔の宴会│ブルゴス│残り493km>より

引き続き『人生に疲れたらスペイン巡礼』の再読中。

*

ログニーニョからブルゴスまでの間に、私にも徐々に友達ができはじめた。不思議なもので、次第に波長の合うもの同士でペースが似通ってくる。毎日それぞれの速さで歩いているとしても、なぜか同じ宿でたびたび出会ったり、道ですれ違ったりして、顔を合わせるうちに次第にゆるやかなグループができあがる。人が人を呼び、歩く距離が伸びるごとに、同じ食卓を囲むごとに、打ち解け、自分を開示できる相手が増えていく。

こういう話をきくと、
ああ歩きたいな…! って思う。

いっとき居合わせるだけじゃなくて
何日もかけて同じ目的地に向かう、
チームではない、でも仲間。

ご縁って英語やスペイン語で
なんていうんだろう?

ちょっとドキドキするのが
私顔を覚えることがすごく苦手、
ってことなんだけど、
それはいまから心配しても仕方ないかな;

*

ギターを持っていた仲間の一人が演奏し始めると、たちまち大合唱になった。老若男女、国籍もごちゃ混ぜになり、世界中、誰もが知っている名曲を歌い上げる。みなそれぞれ各国の言葉で好き勝手に歌うけど、不思議と歌声は調和して、大聖堂の広場に響き渡る。

この場面もすごくすき。

たぶんはじめて読んだ時は読み流してた箇所。
当時はほとんど自分の内面的変化にしか
興味なかったんだと思う。
あとは最初に引用したような、
「波長の合う人」への興味くらい。

今もいちばん大きいのはそれらだけど
一期一会の人と「その場かぎり」
「その瞬間を楽しく過ごす」
にも興味が出てきてるなぁって
こうやって書いてみて再確認。

ちょうど先月奈良にいたとき
似たようなことがあった
近くの家の人とおしゃべりしたり
 ギター囲んで歌ったり)のも大きいかも。

そうそう、先週下見旅行の付き合いで
天橋立に行ったんですが、
その時もお店の人に話しかけたのがきっかけで
土地の昔のこととか聞かせてもらって、
それがすごく楽しくて。

親しい人とのおしゃべりとは
また違う嬉しさ。
いまけっこう、そういうの求めてるのかも?

*

で、思った。
やっぱりなんか歌覚えていきたい!

ジブリソングとかどうかな。
海外でも知られてるそうだけど
実際の知名度どれくらいなんだろう?

もっとグローバルな方がいいかな。
ドレミの歌とか。エーデルワイス。
グリーンスリーヴスは?
アメイジング・グレイス...

──あ! 聖歌!?
聖歌ファイル、まだあったっけ?
処分してないといいんだけど...
(高校がカトリック系でした)

カミーノはキリスト教の道だから、
そこを歩かせてもらうのに
聖歌を覚えてくのは的外れじゃない!
この思いつき、わるくないかも…!

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