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コロナは追い風? リサイクルからはじめる自営業2020

昨年、「リサイクルからはじめる自営業」というnoteを書きまして、これが多方面からまぁまぁの高評価を頂きました。

おおざっぱに内容をまとめますと

・リサイクル業は低コスト低リスクでスタートできるから自営業をやりたい人におすすめ。

・その方法は、安い軽トラを買い、主にネットで仕事を取ってくる。

・ネットで仕事を取るため、お店は構えない。お店よりも家賃が安い倉庫で勝負する(人件費がかからないだけでなく、毎月のランニングコストもほぼかけない)。

というようなことを書いています。

上記3点以外にも重要なことを書いていますので、もしもリサイクル業を始めたいという方は全文を読むことをおすすめします(この情報だけでやると本当に危険です)。

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さて、本noteは昨年の記事の続編にあたるわけですが、なぜこの記事を書こうと思ったのかと言うと、情勢が変わってきているからです。

コロナの影響でリサイクル需要は高まりそうで、それは私も異論はないのですが、需要の高まり即商機と動くのは早計な現状があります。よく吟味して慎重に対応しないと大きく間違う可能性もある局面だと私は思っています。

業界自体が好調で、イケイケどんどんと拡大しているのなら、追記の記事を書く必要はなかったのですが、残念ながら現状はそうとは言えないというのが私の分析です。

リサイクル業界には追い風の面と、言及しておかなければならないマイナス面のふたつの面があります。

1 大まかな情勢分析

俯瞰して大まかな情勢分析をしますと、「社会状況としてはリサイクル業の需要は高まるものの、総合的には”特に新規参入は”気をつけなければいけない」、こういった読みです。

社会状況のリサイクル需要の高まりは、言うまでもなくコロナの影響です。

詳しくは「リサイクルからはじめる自営業」に記していますが、小さなリサイクル屋のメインの仕事の不用品回収、空き家片付け、事務所撤去等になります。

つまり、人の命、物の命、場所の命、事業の命、こういった命の最期に近い仕事です。コロナの影響によって、私たちがこれらを意識することは非常に多くなっており、それはリサイクル屋の仕事とは非常に親和性の高いものです。

今後、少なくとも1年間は誰かに不用品の回収や家やお店の片づけをお願いしたいという人は間違いなく増えるでしょう。この点が需要が高まると読む最大の根拠です。

では、なぜ総合的には”特に新規参入は”気をつけなければいけないのかと言うと業界内の変化です。

大きく二つの変化があります。

昨年記事を書いてからこれまでの業界内の変化、そしてコロナの影響による業界内の変化、この二点です。

あくまで余談としてですが、私個人はこういった変化をよく観察して、どのように仕事を作っていくかを考えるのが自営業の楽しさと醍醐味だと思っています。

とは言え、コロナ情勢をリサイクルの好機と見て意気揚々と勝負をかけた人がいきなり苦行に立たされるのも心苦しいものがあります。今まさにリサイクルの仕事をしていないとわからない変化がありますので、その点を記します。


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ここから先は、

・業界内の変化(なぜ需要の拡大が予想されるのに気をつけないといけないのか)

をコロナと無関係で進行しているもの、コロナの影響で進行しているものをそれぞれ記します。

業界内の変化を記した後に

・どのような対策が考えられるか

を記します。

対策には今私が実際にやっているものをはじめ、恐らく効果があるだろうというものなどを並べます。業界に興味ある方、もしくは既に同業者の方にも有意味なものとなっているはずです。

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本note執筆段階(2020年4月上旬)で、世界はコロナで大パニックとなっています。自分や家族の仕事や生活について不安を抱えている人も少なくないでしょう。

もちろん私の仕事も少なからず影響が出ていて、はっきり言って今後どうなるかはわかりません。

しかし、リサイクルの道に入り5年、どのような情勢になろうとも物の命と場所の命を大切に扱えば、何とかやっていけるという確信があります。そして、こういった考え方や姿勢は、より重要なことになっていくでしょう。

新規参入は現状では気を付けた方がいいと書きましたが、需要が高まることは間違いありません。そういった点ではチャンスは広がります。心ある同業者の皆様が増えること、そして本noteが誰かの転ばぬ先の杖となることを願っています。

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