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自己流、我流、経験則は行き詰る

親愛なる大学生のみなさん、こんにちは、国際経営学者の菅原秀幸です。今日は守破離(しゅはり)です。これは、武芸における修業の過程を、3つのステージで表したものです。「守」のステージは、基本を身につける。「破」のステージは、基本を完全に身につけた上で、自分独自の工夫を試してみる。「離」のステージは、身につけた基本の形を離れて自分独自の型を創る。簡単にいうと、マネをして(守)、次の自分のオリジナルを加えてみて(破)、最後に、新しいものをつくる(離)ということです。

大学生のみなさんは、「守」の時期です。何をするにも基本の型がありますから、完全に基本型を身につけることが、とても大切です。自己流は、事故流です。経営学の泰斗ピーター・ドラッカー博士は、「基本と原則に則っていないものは、必ず破綻する」といいます。交通ルールに則って自動車を運転することが、目的地に最も早く到着する方法です。ルールに従わずに運転すると事故をおこし、目的地に到着できなくなります。自己流、我流、経験則には限界があり、原理、原則、理論に学ぶことが大切です。基本と原則に則ることが、人生を成功させる王道です。

では、人生の基本型とは何でしょう?シンプルです。京セラ創業者の稲盛和夫経営の神様はいいます。「他を利するところにビジネスの原点がある」と。つまり「利他の心」こそが、ビジネスの基本。利己と利他、みなさんは、どのくらいの比率でしょうか。利己80%利他20%、あるいは50%50%でしょうか?利己20%利他80%でしょうか? いずれにしても「他を利する」ことが王道です。これ以外に人生の成功はありません。歴史が証明しています。


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