見出し画像

子育てしながら働くために、考え続けている3つのこと

子どもを産むとき、私がいちばん不安だったのは「子育てと仕事は両立できるのか?」でした。具体的な手段は、つねに試行錯誤。だけど3つだけ、明確に「意識しておいてよかった!」というポイントがあります。

「子どもを産んだらどうする?」という視点で考えたポイントだったけれど、意外と、私たち夫婦のワークを支える指針にもなっている気がします。

実際、コロナによって仕事が不安定になったり、登園自粛で在宅勤務&リモートワークを余儀なくされたりしているいま、あらためてこの3つを振り返る機会も増えました。

1、自分がどう働きたいのかを知ること

まずは、自分が「いまどうして働きたいのか」を理解することが大切だと思っています。
お金のため、夢や自己実現のため、社会貢献……理由はなんでもかまいません。

子育てと仕事を両立するのは、けっこう大変です。
これまで大きく「仕事」と「自分」に振り分けていた24時間を、思いっきり「子ども」に持っていかれるわけで、当然いままでのようには働けません。それでもパフォーマンスをキープしたいなら、プライベートな時間の使い方を見直したり、働き方を変化させたりする必要があります。

そのとき、自分がどうして働きたいのかがわかっていないと、どう対策すればいいかわからないのです。

お金のために働いているなら、いまの職業を辞めて、もっと効率よく高収入が得られる仕事を探してみるのもいい。自己実現のためなら、子育て中でもできることを細々と続け、とにかくキャリアを分断しないようにするのが最善か? 中長期的に社会貢献がしたいなら、じつは子育てが一段落してからでもいいかもしれません。

とくに私のようなフリーランスには、誰も「私がどう働くべきか(どんな役割が求められているのか)」を教えてくれないわけです。だからこそ、自分がどう働きたいかの理想をはっきりさせておかないと、流されるままに育児に専念させられかねません。パートナーが、流されるままに仕事ばかりさせられてしまうような環境の場合は、なおさらです。
もちろんどちらの場合も、専念したくてする場合はOK。「流されるままに」「させられる」というのが、個人的にはひっかかります。

2、仕事観をパートナーと共有すること

自分がどう働きたいのかわかったら、それを子育てのパートナーに共有しておく必要があります。ちゃんとすりあわせておかないと、あとあとかならず齟齬が生まれると思う。

どんな齟齬かというと、自己実現のために働きたいのに「俺が充分稼いでいるんだから、きみは仕事を減らしたら?」とか、社会に貢献するのが生きがいなのに「お金にならない仕事のために子育てを投げ出さないで」とか、言われかねない。お互いに見えている「働く目的」が違うんや。

もちろん、自分の話をしたら、相手の話も聞くのが理想。お互いなんのために働いているのか再確認したうえで、その目的と子育てを両立するためにはどうすればいいのか、バランスを話し合いたいところです。

お互い「お金のため」だけだったら、いっそ節約しまくって支出を抑えつつ仕事を減らす、みたいな手もある。お互い「自己実現」でブランクをつくりたくないんだったら、どちらか一方だけが子育てを負担するのはおかしい。とはいえ収入とのバランスもあるから、育休制度をとりやすいほうがいったん休む。でも復帰後は、育休とらなかったほうがしばらく子育てを多く担当し、相手のキャリアの回復をサポートする……とか。

とにかく、やり方やバランスは家庭によってさまざまです。
絶対の正解はないけれど、お互い納得していることが大切だとは思います。

3、実現を前提にして、手段を探すこと

自分とパートナーの理想が見えてきたら、あとは手段を探すだけ。保育園、幼稚園、自治体のサポート、ベビーシッターあたりが現実的でしょうか。

この時代、探せば手段はきっとあります。ただ、リーズナブルな保育園や幼稚園に入れず(入れられず)仕事をしようとすると、お金はめっちゃかかる。なので、やりたいことと支出のバランスをどうとるか、という話になってくるのではないでしょうか。

我が家の場合は、夫婦ともにバリバリの「自己実現」派。仕事が楽しいから、いい仕事がしたいから、働いています。でも、やりがいと喜びをもって働き続けるためには、ある程度のキャリアを守らなくてはなりません。
なので、待機児童のあいだは、民間のベビーシッターをお願いしていました。近くに住む親族のサポートもあったけれど、シッター代が月15万ほどかかるときもあったりして……。だけど、自分たちの「働く」を守るための必要経費であり、キャリアへの投資だと割り切って、歯を食いしばって払いました。

預けるのが難しいときは、子どもを育てながらどれくらい働けるのか、どうしたら働けるのかを考えなければなりません。たとえば、子どもが熱を出して保育園を休んだときや、いま真っ只中の登園自粛日が、似た状況。ここでの手段は「リモートワークに切り替える」「子連れで取材をする」「単価の高い仕事や締切に余裕のある仕事しか受けない」などでしょうか……。手段はやっぱり、試行錯誤です。

でも、手段を検討するときは「実現を前提にする」のがコツです。もちろん100%思いどおりにするのは無理でも、いろいろ探して話し合っていくうちに、納得できるバランスが見つかると思います。

制限のなかでも、納得したい

これまでと違う制限が生まれるときにこそ、自分(たち)の意志が重要だな、と感じています。子どもが生まれるのも、コロナで自粛や休園になるのも、働き方が大きく変わるきっかけです。

いいことも悪いことも、納得して選びながら生きていきたいんですよね。そのためには適宜、自分を見つめなおしたり、パートナーと話し合ったりしなければなりません。その指針として、私にはこの3ポイントが役立っているのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?