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膝の基本解剖とO脚に対する考え方

皆さんこんにちは!
出張トレーナーの菅谷智紀です!

今回の目次です↓↓



■膝を構成する骨

膝は下記の骨で構成されます。
大腿骨

脛骨

腓骨

膝蓋骨(パテラ)

◎膝関節の作用

基本的には屈曲と伸展です。
ただ、微量ながら
内転・外転・内旋・外旋も
動作の中で生じる事があります。
もちろん、
膝そのものが捻じれる訳では無く、
膝を中心として下腿部が内旋・外旋します。
(膝下が捻じられる様な動作)
ちなみに、内転と外転はO脚やX脚の状態を指します。
※O脚状態=内転
※X脚状態=外転


■よくある膝トラブル

よくある膝トラブルとして
O脚、X脚、膝関節伸展制限、屈曲制限を簡単に解説します。
(特にO脚)

◎O脚やX脚

一般的によく言うのが
「O脚の人は外側の筋群が固い事が原因で、
X脚の人は内側の筋群が固い事が原因」
と言われます。
しかし、
実際は筋肉では無く、
骨レベルで変形が出ている事が多く、
筋肉に正確なアプローチをしても
改善できない事があります。
つまり、改善可能な機能的問題と
改善出来ない構造的問題の2種類あるという事!

★機能的問題=筋肉、関節、姿勢、重心位置などの問題
★構造的問題=骨の変形や生まれつきのトラブル

この通り、骨そのものが変形している場合は
いくら改善へ向け介入しても無意味という事になります。。。

◎O脚の膝負担

O脚の場合当然膝関節に負担がかかります。
一般的に、
外側側副靭帯や内側半月板に
負荷がかかるのはもちろん、
腸脛靭帯、大腿骨外側上顆の擦れにより
腸脛靭帯炎のリスクも増します。
(太もも外側から膝までの痛み)

◎O脚の方はこれの可能性大

★骨盤が後傾
(骨盤後傾により膝が曲がる)
★下腿部の外旋
(スネの骨が外に捻じれる)
★股関節が内旋
(股関節が内側に捻じれる)
★大殿筋が短縮
(お尻の筋肉が固い)
★ハムストリングスが短縮
(太もも裏の筋肉が固い)
★内転筋が機能していない
(内ももが使えてない)
★腸腰筋が機能していない
(下半身と上半身を繋げる筋肉が機能していない)

◎O脚改善に必要な考え方

O脚改善に限らずですが、
弱い所は鍛え、
固い所はほぐし、
短縮している筋肉を緩める
ってのが一般的な考え方です。
で、上記の対応を満遍なく
両方実施する事が理想ですが、
(弱い所を鍛え、固い所をほぐす)
どちらかと言えば、
弱い所を鍛える作業の方が優先順位は高いです。
O脚の場合なら
内転筋や腸腰筋の機能を改善する事が大切ですので、
まずはその2部位のエクササイズを行う事が重要です。
※あくまで機能的な問題の場合

◎立ち姿勢から意識しよう

ここまで散々膝やらO脚やらについて記してきましたが、
私自身もO脚気味であり改善が必要なんです。
(原因は幼い頃の悪い立ち方歩き方(笑))

まずは一緒に立ち姿勢を作りましょう!
やる事はシンプルで、
踵を揃え
両脚を可能な限りくっ付けるイメージで立ちます。
その際、股関節を外に捻じりるイメージで立ちましょう。
こうするだけで
内転筋が働くのが分かると思いますが、
これで余裕があれば
母指球で床を押し踵を床から離すような動作を繰り返せると更に良いです。
(その際左右の踵が離れないように)


■膝蓋骨は動いてる?

考えた事も無いくらい当たり前の話ですが、
膝を伸ばしきったり、
逆に曲げきったりできるのは何故でしょうか?
結論、
膝蓋骨(膝のお皿※パテラ)が
動くから
です。
膝が伸びる時には、
膝蓋骨が外側上方に移動し、
逆に膝が曲がる時には
膝蓋骨が内側下方に移動
します。
この膝蓋骨の移動やスライドによって
人は膝の曲げ伸ばしをしています。

◎膝蓋骨が動かないと?

結論、膝関節の屈曲伸展時に
膝蓋骨が動かないと膝に痛みが生じたり
何らかのエラーが発生します。
具体的には
膝裏から下にある
膝蓋下脂肪体という場所に痛みが出る事が多いです。

◎なぜ膝蓋骨が動かなくなる?

膝蓋骨と付着している中間広筋、
内側広筋、外側広筋、大腿直筋等が
固くなると膝蓋骨の動きは制限される事があります。
※そもそも大腿部が固くなる原因を
対策する事が重要です。
座る時間が長い、
運動不足、
特定部位の機能不全などなどの原因が考えられます。

まずはご自身の膝蓋骨が動作の中で
しっかりと動いているかを確認しましょう!
ゆっくり膝の曲げ伸ばしをするだけでも
膝蓋骨の動きは自分で分かりますよ♪


■まとめ

最後にまとめです。
膝は基本的に屈曲と伸展
(膝の曲げ伸ばし)しか起こりません。
ただ動作の中で起こる微量に起こるはずの
内旋・外旋・内転・外転が過度に生じると
O脚やX脚の様な膝トラブルに発展します。

★膝トラブルに限らず、
弱い所は鍛えて、
固い所はほぐし、
使えていない所は使えるようにする

★膝蓋骨(膝のお皿)が屈伸時正常に動くか
チェックをしよう

次は膝に負担がかからない『歩行動作』
について簡単に解説します!

では本日は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました。


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