#7 ぼーっとしてんじゃねーよ!:世界一「考えさせられる」入試問題
こんにちは!スガッシュです。
ビジネスガッシュ!第7回は
『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』をご紹介しようかなと思います。
どういう本かというと、
ただひたすら60問の入試問題が出題される本です。
「オックスブリッジ」とも略される、オックスフォード大学とケンブリッジ大学。世界トップ10に入るこの両校の入試問題では、ちょっと変わった問題が出題されます。
この本の趣旨は、
「あなたは自分を利口だと思いますか?」
「一緒にオックスブリッジの入試問題を解いて、利口とは何か考えてみて」
というもの。なんか上から目線で、腹立ちますよね。
だから買ってしまった…。
ただひたすら60問の入試問題が出題され、
それぞれの問題に対する著者の解答例(絶対的な解とは限らないけど、とのことですが)が述べられていき、そして次の問題へ…、という構成です。
確かに「こんな問題出るんだ!」と驚くことばかり。
ちなみに、海外の入試制度についても後書きで述べられていて、海外経験が一度しかなく海外に疎い私にとってはとても興味深いものでした。
利口とは何か?そしてどんな思考力が人生にとって必要なのか?
「利口さ」は、世の中に必要なのか?
とても考えさせられました。
*「幸せだ、とはどういうことですか?」
例えば、この問いは
オックスフォード大学の哲学・現代言語学の入試問題だそうです。
あなたなら、なんて答えますか?笑
他にも「運命とは何ですか?」「あなたならリンゴをどう説明しますか?」
等、言葉のそもそもの定義を聞く問いが多いような気がしました。
他にも
「歴史は次の戦争をとめ得るでしょうか?」
「あなたはクールですか?」
「カタツムリに意識はあるでしょうか?」
「自分の腎臓を売ってもいいでしょうか?」
「なぜ海には塩があるのですか?」
「なぜ世界政府はないのでしょうか?」
「聖書はフィクションでしょうか?」
等…
そんなこと聞いても仕方ないだろ、とか、なんでそんなことが気になるんだ!などと言い返したくなるような問いが多く並びます。
日本の大学のほとんどの入試問題に、こんな問題は出ないでしょう…。
*共通するのは、ひねくれていること。
上記の例からもわかるように、この本に掲載されている問題は
一見、とっても「ひねくれた」問題が多いです。
オックスブリッジでは、イギリスの大学入試が易しくなったからか、受験者のレベルが上がったからか、合格レベルのグレードを持つ受験生が多くなったらしく、
さらにふるい分けて選抜するために、論理力・討論力を見る、このような「ひねくれた」インタビューが行われるようになったそう。
これらのインタビュー、これだけ「ひねくれた」問いだと、いざインタビューされても面食らって答えられなさそうで、一見 対策などできなさそうに見えます。
ですが、60問も読んでいると何となく感じることがありました。それは、「そもそも論や前提を疑う力」こそが、求められているのでは?ということ。
例えば、カタツムリに意識があるかどうか?なんてカタツムリにならないと分からないですが…
人間の意識について考えを巡らせたり、意識の定義について考えてみたりしたことのある人、あるいは夢の中はリアリティがあるのか?考えたことのある人なら、比較的に答えやすい問題かもしれません。
例えば、世界政府がなぜないのか?という問いについても、人生の中で戦争について、あるいはジェンダーについて、あるいは宗教について、ちゃんと考えたことがある人なら、自分なりの解答が出せるかもしれません。
つまり、「そもそも意識とは何か?」というように、そもそもの前提に疑問を持てるかどうか。「どういう時に争いは起きるのか?」というように、社会で起きていることや色んな現象について、興味を持ち、疑問を持てるかどうか。
そんな「疑う力」こそ、社会で求められる力なのではないか?それが利口ってことなのかな?と思いました。
*目の前のニュース。ぼーっと見ていませんか?
よく「好きなことだけで生きていく」みたいな言葉がありますが。
それは「好きなこと以外は知ろうとしなくていい」という意味ではないと、
私は思っています。
サッカーの有名な監督の言葉で、「サッカーだけを知る者は、もはやサッカーを知らぬものだ」という言葉があります。
サッカーが好きな人だとして、サッカーだけにのめり込み、サッカー博士になったとする。それでも、その人はサッカーを知っているとは言えない。
なぜなら、他のスポーツと比べてどういう存在か捉えられないから。
あるいは、他のエンターテイメントと比べて、他の趣味と比べて、
他の商品と比べて、恋人とのデートと比べて、サッカーとは何かを知っていないからです。
つまり、あらゆる体験・あらゆる知識をインプットしなければ、
一つのことを知るにしても、真に知ることはできないということです。
世の中、いいことばかりではありません。
いいことがあれば、悪いこともある。好きなことに没頭できる時間もあれば、どうしても、嫌いなことをしなければいけない時間もある。
そんな中で、負荷のかかることから逃げ続けていては、自分の世界がどんどん狭まって、もったいないですよね。
色んなことに積極的に興味を持ち、疑問を持つ。「疑う力」。
社会で求められる課題解決につながる力でもありますが、それ以前に、
自分の人生の幅を広げてくれる力なのだろうなぁ、と思います!
そしてそんな「疑う力」は、
常日頃からそういう習慣がないと身につかない。
あなたは、今日見たニュース、ぼーっと見ていませんか?
・この事故、そもそもこういう制度問題が背景にあるのでは?
・この業界のCMが最近多いのは、こういう課題があるからかな?
・人手不足と言われるけど、本当にそうなのかな?
・やたら同じニュースばかり流れるな。裏で国会がこっそり動いてる、って本当かな?
など。笑 日々「疑う」クセをつけていきましょう!
ひねくれた上司の説教・部下の文句にも、答えられるかも??
以上、ビジネスガッシュ!第7回
『オックスフォード&ケンブリッジ大学 世界一「考えさせられる」入試問題』でした!ではまた!
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