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PDCA for Artists

ビジネスでは、一般的なフレームワークである“PDCA”ですが、
「これ、アーティストが活用すると効果的だよね!」
という話をしたのがきっかけでの投稿です。

色々とご意見はおありかもしれませんが、あくまで一つの方法論として、お役に立てれば幸いです。

このPDCA、パフォーマンスやインスタレーションのアーティストには非常に有効な方法であるけれど、なかなか知られていないのでは?

ということで、早速みていきましょう!

P Plan 計画
D Do 実行
C Check / (S) Study 検証 / 研究
A Act 改善

さて、まずは自分のテーマにあわせて仮説を立てますよね。この工程が、Plan です。言葉や文字にしなくてもいいですが、簡単には軸がぶれないように練るといいでしょう。このプランを煮詰めて、表現や作品を作っていきます。

作品の完成や上演などが Do です。プランしたことを実際に行ってみると、いろいろな発見があります。ここで重要なのは、何が起こったか、そして仮説と違った部分や、新たな発見は何かという点です。

さて、ここまでは誰でも自然とやっていることですが、この後で、先ほどの発見や仮説との差異を検証します。 Check / Study の部分です。この検証の際に重要になってくるのが、Plan をしっかりと作っておくことです。
何が違ったのか。何故違ったのか。それは好ましいのか否か。
環境、技術、受け手の見え方、など様々な要因が関係し合いますが、なるべく情報を分析してみましょう。

最後に Act です。改善と言いましたが、検証を踏まえて、次のステップをどうするかを決め、実行に移し、もう一度しっかりとプランニングすることが重要です。
ここで、プランに戻りますね。もう一巡です。

このサイクルをPDCAを回すなんて言い方をします。

その場限りの、完全再現ができないパフォーマンス表現が増えている中で (絵画や録音音楽も、一回性のある表現とも言えるかもしれませんが) しっかりPDCAを意識しておくことは、表現の行き先や精度、アーティストの生み出す新しい価値や認知の手助けになるのではないでしょうか。

なるべくアーカイヴを取ろう!!
という姿勢を持っている方々も増えていて、素晴らしいことだと思います。アーカイヴを取っておくことで、自分の表現の分析や進化に役立てることがさらにやりやすくなります。
PDCAサイクルは回すごとに参照できる情報が増えるので、ずいぶん前の情報がふとした時に大きな気付きを与えてくれたり・・・。

アーティストには凄く頭の良い人が多いので、無意識でこんなことサラッとやっちゃっている人も沢山いますが、この記事が少しでも皆様のお力になれたら嬉しいです。

ではまた!

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