カメラを初めて使う方向けのレンズの絞りってなに?という話
とあるカメラ屋さんの店長です。
今回はタイトル通りの話をします。
先に申し上げますが、機能や構造の話、
専門的な難しい話は割愛します。
私自身が店頭で初めてカメラを購入するお客様に絞りについて聞かれた際に
お応えしているようなシンプルな話をしようと
思います。
絞りとはレンズからカメラに通す光の量を調節するもの
これを言われてもカメラを初めて使う方は
なかなかピンときませんよね。
なので光の量とかの話は割愛します。
正確な話ではなくなってしまいますが
あなたが何を意識的に見ているかを
写真に写す手段
もっと砕くと、
あなたは何を見ていますか?何を見たいですか?です。
絞りを自分で動かすと、ピントの合う範囲が変化します
絞りはf○○という数値で表されますが
シンプルにfの数字が小さいほどよくボケて、
逆に大きくなるとボケにくくなります
f1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22と数値は変化していきます
カメラの絞り優先モードかマニュアルモードを
使用しますが
まずは絞り優先モードが実感しやすいですね。(Avモード、Aモードなど)
じゃあボケるとなにが変わるの?
となると思います。
これが何を見たいか?です。
良かったら今ご覧になっているスマホやPCから目を離して
ご自分の顔のすぐ目の前に自分の手を持ってきて
「手相を見てください」
恐らくほとんどの方は手のしわに集中するとそれ以外の視野のものは
ボケて見えると思います。
手相を見てと言われると手のしわを見るように
集中します。
しわを見たいからですよね。
それを写真に当てはめると表現する手段として
有効になってきます。
ここで一例を紹介します
わかりづらかったら申し訳ありません。
①「植物の中にいるキツネを撮りたいです」
②「植物と一緒にキツネを撮りたいです」
いかがでしょう?
①「植物の中にいるキツネを撮りたいです」
この思いの主役はキツネです。
なのでキツネにピントを合わせて周りはやんわりぼかしてあげると
①の思いを写真に写すことができると思います。
対して
②「植物と一緒にキツネを撮りたいです」
これは植物もキツネも撮りたいです
どちらもハッキリ写してあげることで
②の思いは写すことができると思います。
なにやら文章を読み解く国語のような書き方になりましたし
キツネでゲシュタルト崩壊しそうになりますが
絞りというものを初めに理解するのはこれくらいでまず良いのかと思っています。
実際はシャッタースピードなり解像度なり様々な要素が組み合わさってきますが
今回はこれくらいにしておきます。
メーカーページにとても詳しく書いてありますのでご参考までに。
お読みいただいた方も
お気に入りのカメラ、好きなカメラと巡り会えますように。
そして素敵な写真ライフを。
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