カレクサ日記 1/15-21 2024

1/15(月)

SNSに投稿されていたライブ映像で見つけた、アイナ・ジ・エンドが歌うTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT「SMOKIN' BILLY」のカバーがとても様になっていた。普段バンド音楽を好んで聴いているためボーカルだけに注目して曲を聴くことがあまり無いし、そもそも歌の上手い下手があまり気にならない。むしろあまりに上手過ぎる歌は逆に機械的な感じもあったり個人的には相性が良くなかったりもする。様々な種類の歌声を使い分ける系のシンガーもあまり得意ではない。だからこそ、作詞作曲や楽器を演奏したりせず歌声ひとつで勝負しているアーティストはシビアな世界で戦っているんだなとも思った。

1/16(火)

オードリー若林と水卜アナがMCを務める深夜番組「こっち側の集い」にシンガーソングライターmiwaが出演していて懐かしい気持ちになった。高校生時代にオールナイトニッポン繋がりで知り、当時からROCK IN JAPANといった日本のロックフェスティバルにも出演していたことから自分の音楽遍歴の中でも重要なピースの1人である彼女だが、ライブの煽りが未だに慣れない、やらされている感じがしていると話していた。自分もコールアンドレスポンスやその類いのパフォーマンスが始まると恥ずかしさを覚えるし、ライブにおける定型化したアクションが得意ではない。「こっち側」を自覚してかれこれ10年以上経つが、やはりこういった価値観の持ち主は少数派のように感じる。

1/17(水)

海外の音楽レビューサイト/メディアとして名高い「ピッチフォーク」が買収されたとのこと。日本に比べて海外ではアルバムに点数を付けるカルチャーが根付いていたり、テキストメディアもまだ活気があると思っていたが状況は想像以上にシビアなようだ。WEBメディアはどこも広告まみれ、今や音楽メディア的な機能を兼ね備えたストリーミングサービスも月額料金の値上げやスタッフの削減が叫ばれている。一方でライブ市場は絶好調、パンデミックを乗り越えて音楽は人々の生活に欠かせない存在であることを再証明している。ライブの予定があることで生きる意味を見出している1人として、ディスクレビューやライブレポートが載ったテキストメディアで育ってきた1人として、微力ながら音楽産業に携わる1人としてこの状況をどう捉えたら良いのか。音楽と向き合う限りこのぼんやりとした葛藤は続く。

1/18(木)

Spotify上では全く再生されていない楽曲が全体の約1/4を占めているらしい。この中には破茶滅茶にカッコ良いが膨大なデータに埋もれて見つけられていない曲もあるかもしれないし、AIが自動生成した楽曲も含まれているかもしれない。アーティスト名や曲名をヒット曲に似せたパチモンも時折話題になる。匿名性の低いBGM系の楽曲にも需要はあるし、生成AIによる作曲にポジティブな人も沢山いるだろう。曲を作って配信することのハードルが下がるのはとても良いことだと思うが、億単位にのぼる楽曲の海で見つけてもらうのはあまりにも大変なことだし、サービス側として特定の曲や作品をピックアップすることはその他の無数の楽曲を見放すということともイコールなのかもしれない。

1/19(金)

年間ベストや今年注目のアーティストのような企画に合わせて、メディアにフックアップされた新人アーティストが1月に新曲をリリースするケースがかなり多いように感じる。とても戦略的だなと感心する一方で、イチ音楽リスナーとしての自分はそこにがっつくような好奇心がだいぶ薄れてしまった。相も変わらず音楽を聴く時間を見つけては90年代と00年代のロックバンドをひたすらに掘っている。

1/20(土)

雪予報も出ていたので先週同様引きこもりゲーム三昧の土曜日を過ごす。部屋の暖房効率を上げたいと思いつつ今の腰の重さのままだと特に何もせずに冬を越すことになりそうだ。

1/21(日)

午後から天気が良くなってきたので横浜へ。横浜が近い今の生活環境が快適過ぎて抜け出せなくなってきた。スタバのバレンタインの新作(オペラフラペチーノ)が激甘だったのと、会話内容から察するに自分の席の両サイドのお客さんが他のスタバで働いている(いた)パートナーの方でなかなかレアな経験をした。

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