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カレクサ日記 1/8-14 2024

1/8(月)

連休最終日、せっかく横浜に近い所に住んでいるのだからと久々に本場の家系ラーメンを食す。日記を書いてみるかと思ったのが先週末の事で、ついに重い腰を上げてカフェで1週間分の日記をつらつら書いてみた。自分の出自を知っている物好きな方には伝わるかと思うのだが、この1週間日記の元ネタは某ロックバンドのフロントマンが書いている日記だ。そのタイトルにあやかって「〜クサ」で終わるワードを考えている中で「みちくさ日記」という本が刊行されていることを知ったり、干し草、アレクサなど色々候補が上がったが、まずこうやって文章を書いたり考えたり、好きなものも楽しめなくなるぐらいカラカラに枯れてしまった自分の感性を取り戻す所から始めようと思い、一旦はこのタイトルに決めた。ちゃんと継続出来た暁には干し草にレベルアップするかもしれない。

1/9(火)

とあるロックバンドのファンクラブがリニューアルし、月額料金が数倍に跳ね上がることに対して非難の声が上がっているのを目撃した。元々のファンクラブもそこまでしっかり運営出来ていなかったようなので仕方のないことだと思いつつ、コロナ禍以降はまず太いファンダムを構築することとそこからのマネタイズがどのアーティストにとっても最重要項目の一つとなっていることは紛れもない事実だと思う。今年もFCとは無縁だったようなライブバンドや、アリーナ規模でワンマンライブが出来ているバンドがFC限定ライブやツアーを開催するケースが多数見受けられる。やはりFCのインセンティブとして「ライブチケット優先権」というのが一番分かりやすく手っ取り早くかつファンにとっても有難いのだろう。個人的には限定コンテンツが増えて内輪で盛り上がる、みたいなことよりもっと開けた場所やプラットフォームで活動して欲しいので、まずはライブに還元するという所でFCの機能としては充分なんじゃないかなとは思う。その一方でライブのチケット代もどんどん高くなっているし、月額1000円のサブスクリプションも全然手軽なものではなくなっている。限られた時間の中で好きなアーティストや音楽に対してどこまで広く、そして深くコミットしていくか。どのようにアーティストとファンとの距離感を測っていくのが良いのか悩みは尽きない。

1/10(水)

1ヶ月以上ぶりに出社して新年の挨拶回りをしていたのだが、大体どこでも紅白のYOASOBIがすごかったという話になっていた。規模としては未だにこの国のマーケットは世界の中でも大きい方なんだろうなという事は何となくは感じているけど、この1〜2年において韓国のグループが日本のマーケットを重視し続ける理由がイマイチ分からなかった。けどあの演出とパフォーマンスを実現させることで色んな接点を繋ぎ止めることが出来たのではないかと思っている。紅白やサマーソニックなどといったメディアやイベントが、これからより一層アジアのポップカルチャーの発信源としての役割を担う存在になって欲しい。

1/11(木)

年末に行われたトークライブの配信チケットを購入し、年始にかけて部分的に3回ほど繰り返し見た。とても示唆に富んだ面白い内容だったのだが、特に文字に起こしたりする習慣もなく、みんなは所謂ライブ配信とどう向き合っているのか気になった。自分が今どきレアなケースなのは重々承知で、インスタライブやTikTokライブもほとんど見ないのでアーカイブが残るかも分からないし、みんな画面収録して個別に見返しているのか、アーカイブの需要はそれほど無いのか。無いよりはあった方が良いのはもちろんだけど、やっぱりライブは生モノでリアルで同じ空間に人が集まることに一番の意味があるのだろうか。こんなことを思い続けている自分は過去に取り残されているのだろうか。

1/12(金)

父親が紅白をきっかけにNewJeansの楽曲にハマっているとの事で、また1人、この世界にNewJeansおじさんが誕生した。昨年の夏に話題になったこの人種だが、個人的にはとてもポジティブな現象として受け止めている。NewJeansだけを贔屓して他のグループを下に見るとかある種の権威的な振る舞いをするのは良くないが、おじさんの大半は元々K-POPカルチャーの外側にいたと思うし、幅広い層に音楽の裾野が広がっていくのはとても喜ばしい事だ。このムーブメントをひと目見ようと超満員のオーディエンスで埋め尽くされたサマーソニックのステージは、その過酷過ぎる気候を除けばまさにポップカルチャーの理想的な光景だっと思う(言うまでもなく、そのオーディエンスの1人だった自分もNewJeansおじさんである)。こういうポップカルチャーのクロスオーバーが色々な所で起きると良いよねと思っていた矢先、地上波では「人志松本のツマミになる話」に10-FEETのTAKUMAがゲストで出演していた。もちろん収録時期は件の報道の前だろうけどタイミングが悪過ぎる。

1/13(土)

頑張る受験生のことはつゆ知らず、寒かったので1日家に引きこもりゲーム三昧の休日。今年は英語のリーディングが激ムズだったらしい。ちなみに自分の年のセンター試験は現代文の「スピンスピン」が話題になった。そこで大コケをかましたことが響いているのか知らないが自分は今でも本番に弱い、極めて貧弱なメンタルのまま歳を重ねてしまった。20代のうちに英語の学び直しとメンタル強化を果たすことは出来るのだろうか。

1/14(日)

昨年メジャーレーベルからアルバムをリリースした某パンクバンドのYouTubeを見て、自分たちの音楽を広く届けたいというニーズはやはりインディペンデントなジャンルやシーンのアーティストにおいても存在するのだなと再実感した。この手のシーンのバンドが快適性と引き換えに従来の楽しみ方を失った某フェスティバルに出演し続けるのも納得がいく(加えてコロナ禍の規制があったからこそ、アーティスト側はそこまでルールに拘ってないんだろうなとは思う)。インディペンデントでオルタナティブな存在のまま、自分たちがカッコ良いと思う音楽を貫き通すことでその存在がシーンの外側まで広がるケースも出てきた。一方、そのようなケースはストリーミングが普及したり、タイアップの重要性が増したり、そもそもコロナ禍で産業の構造が変化したことが要因としては大きいと思うので、そういったパラダイムシフトの過渡期や少し前にブレイクしたアーティストを少し気の毒に思うこともある。そんなたらればを語っても仕方ないのかもしれないが。

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