「篠ノ井の合戦」に向けて
欲しいのは勝ち点3ーーだけでは済まない。
好きこのんで戦に赴く人間などそうそういない。だが、勝者が往々にして正義であるのは歴史の常だ。
なんのために戦うのか?
それは「義」を守るため。自分自身が信じるものの「正しさ」をつらぬくため。
避けて通れるなら争いなどしたくはない。
嫌いな者が隣に居たとて、「あっち」と「こっち」で明確に線がひかれていれば、睨み合いこそすれ手が出ることはない。それが大人というものだろう。
なぜ戦うのか?
それは自分が脅かされるからだ。領内に相手の存在を許すことによって、牙城が揺らぐことを恐れているからだ。
ダービーとは、合戦のようなものだ。
寺と城は争うだろうか?通常、そこには不文律がある。
ただ互いにそこに在るだけなら、忌々しくとも不干渉だ。
だが、同じ領内にあって、競い合う関係ならば?
たった2席の椅子取りゲームへ、ともに参加せざるを得ないのならば?
勝ったほうが国名を冠し、名を轟かすとしたら?
他の誰に負けるとしても、お前らにだけは負けるものか!!
ただの勝負ではない。
国を、信仰を、自我を、牙城を守る戦である。
そんなものを賭したくもないのに、同カテゴリにいるから悪いのだ。
忌々しい!いったい誰のせいだ!
ダービーなんてやりたくない。できれば今年で終わりにしたい。
さっさと昇格して、また平和に暮らしたい!
そのためには負けている暇などない。
平和主義者なればこそ、力を示さなければならない。
平和主義者だからこそ、正々堂々と戦える今を好機と捉えるべきだろう。
戦いたくないからこそ、ここで全力で戦う。
「俺らが信州」。ただ、勝つのみ。
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