お墓を持たない選択があってもいいと思う。墓じまいに思う事。
新しい本を出しました。
「骨は燃えるゴミに捨てて」〜墓じまいを考えているあなたへ〜
私は義父の死をきっかけに、お墓を持たない選択をしました。去年、私の夫の父である義父は亡くなりました。64歳とだいぶ若い死。心筋梗塞でした。
元々、目が見えにくかったり、気胸だったりで体が弱い人だったけど義父から弱音や愚痴は聞いたことがありません。
彼の口から出るのは明るい冗談だけ。決して騒がしい人じゃないけどたまに周りをクスっと笑わせるような、恰好いい人でした。
我が家には先祖代々の墓があったので、当然義父もそこに入ると思っていました。
しかし、いざ亡くなってみると義父は次男だからお墓には入れないという。
遺骨を置く場所が欲しければ、自分たちで新しく墓を買わないといけない。すでに大きな立派な墓があるのに!
しかも、もし私たちが義父のお墓を建ててしまうと、夫も次男なので入る事ができなくなってしまうという。
誰が何のためにそんな決まりを…とあきれるが、年長者たちの意思は固く。
うちの子供は2人とも女の子なので、お墓があっても継ぐのは難しいでしょう。そもそも子供が男の子でも、お墓に縛り付けるようなことはしたくありません。
さらにその墓問題に相続の話も絡んできて、もう何が何だかわからない事態に発展していきました。悲しいけどまさに争続。
ネット上で「相続問題」「墓」と検索すると、沢山の人が苦しめられているのがわかります。
世は令和。
ほぼ全員がインターネットにアクセスできて、ボタンひとつでなんでも手に入る時代。
家族の在り方だって3代にわたって住むような、長男が家長として全ての面倒を見るような時代はとうの昔に終わりました。
こんなにもいろんな事が発展して、社会が変わっている中。お墓だけ今までのようにとはいかないのでしょう。
正直今のお墓のあり方は、生きている人間が置いていけぼりになってしまっています。
現代は断捨離やミニマリストなど、身軽な生き方が注目されている時代。
そんなにたくさんの物は必要ないと皆んなが気がつき始めている。
もう、亡くなってまでお墓という「物」にとらわれなくてもいいのかもしれません。
しかし「墓はいらない」と言うのは勇気がいる事です。周りに、特に年長者になんて言われるかが怖いもの。
そんなふうに口に出せないだけでお墓はいらないと思ってる人は実は多いんじゃないだろうか、と私は思っています。
少なくとも私はお墓は持たないと硬く心に決めています。
家族には骨は海に撒いて欲しいと伝えました。
あなたはどうでしょうか。
お墓は本当に必要ですか?
心の奥でお墓はいらないと思ってるあなたにぜひ読んで欲しい。
そして自分に正直に生きて欲しい。
だって人生は短いんですから。
お墓を持たない選択について書いた本
「骨は燃えるゴミに捨てて」
今なら無料で読めます。この機会にぜひ読んでみて下さい。