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町を周遊する〜ATAMI ART GRANT

昨年の今頃、会期終了してからイベントのことを知って、なぜ気がつかなかったんだろうとひどく落胆した「ATAMI ART GRANT」。昨年、ウェブからみた映像をその空間を自分の目で見てみたかったのです。木曜深夜に気づいて駆け込みで行ってきました。

「熱海の魅力をアートにより再発見し、目に見える形にすることで、熱海に住む人、訪れる人、アーティスト、双方向の学び合い、自発的発見があるようなできごとをつくる」を実現するために開かれた取り組み(ARTS GRANTS パスポートより)は、今年第2回の開催。
日本を代表する芸術祭ときて、国際的にも注目を集めるイベントを目指しているそうです。

ARTS GRANTSの会場は熱海市内にて広範囲に開かれています。
メイン会場(呼んでおこう)のACAO HOTELに向かいました。60年前に日本の高度成長期の最中に建てられたこのホテルは、海辺に迫り出すような立地で、海がとにかく近い、それだけでも気持ちいいものです。

会場は、若い人が目立ち、数人のグループが多く、もちろん家族連れも、1人できている人も、受付で少し待ちましたが思ったほどには混雑せず。

ロイヤルスイートルーム

ホテルのグランドダイニングホール、プール、いくつかのフロアを展示室にしてしまう。客室は、和室、洋室、ロイヤルスイートだったり。高級リゾートホテルに6畳の和室もあるのかと驚きました。このホテル、宿泊もできるので他のフロアでは宿泊されている人がいるのです。

各階の展示フロア


6畳か、和室の部屋


あるフロアにエレベーターでおりたつと、ドアがあいた瞬間からアーティストの世界に入っていく。古い建物にありがちな独特の香りをすいこみながら、廊下の一番奥におかれた椅子を目当てに歩く。表示はないけれどぼんやりとした照明からその奥まったところにある客室に導かれていきます。

最初に見て最後にもう一度見たのがグランドダイニングホールでのインスタレーション。
大きなシャンデリアと大理石の柱がアクセントになり、四方の窓からは左に熱海の町並み、三方向は一面海と空に包まれています。その空間でみるインスタレーションは煌びやかで美しいものでした。

最後に情報を目にした来訪者として、ARTS GRANTSのイベントを見つけたのは今回はTwitter、前回は人づて。

今日は、1日イベントめぐりをする予定で、熱海駅近辺の会場を回る予定でした。
が、街中でふと目にしたポスター「HAMO FABER 深澤直人と12人の人間国宝」から、行き先を山の上のMOA美術館に変更した。こちらの企画(ミケランジェロ財団主催の「ホモ・ファーベル展」の企画の一つ、の帰国展)も素晴らしかったのです。別途書こうと思います。


ふと目にした情報から、なぜ気持ちが動くのでしょう。竹かごを編む手と、ロゴが美しかったからなのかな。本を読んでもピンとこないので「自分実証実験」をしているこのごろです。


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