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アートで歩く台北

2024年の正月明け、台北で訪ねた美術館などについて書きました。
備忘メモです。



華山1914文化創意園区


かつての酒造工場の跡地🏭をリノベした文化施設。アートに関わるものを集めた商業施設だろうか。印象派、ハローキティの50周年企画、印象派展。レストラン、カフェ、映画館もある。現代アート系のギャラリーには奈良美智さんの作品もありました。
奥は南国の緑に溢れた公園。ふらりと散歩だけでもいいかも。

映画館から文化展、ハローキティーも。なんでもありますという感じがいい
裏手の公演には壁画アート
店舗や貸ギャラリーとして活用されている


松山文創園区 デザインミュージアム

1930年代の紙巻きたばこ工場をリノベーションした台北市内の文化施設。Design Museum内にあるデザイン関連の書籍を集めたライブラリーがよい。展示には日本のグッドデザイン賞に当たるのGolden Pin 2023”の受賞作品を展示していた。2023年は23カ国より8,000件の応募。
「世界中から」という広さがいい。日本のグッドデザイン賞もそうなのかな?

■ゴールデン・ピン デザインアワードについて
「ゴールデン・ピン デザインアワード(Golden Pin Design Award)」は、1981年からスタートし、台湾・台北を拠点とする政府系デザイン振興組織「台湾デザイン研究院(Taiwan Design Research Institute。TDRIと略す)」が運営している、全世界のデザインプロダクト等を対象に優れたデザインを選定するアワード。

DESIGN MUSEUM の入口。キャラクターは蛸?
Golden Pin 受賞作品。チョコレートかと思いきやカラフルな長方形のモノは「クレヨン」
施設内の廊下。DESIGN MUSEUMはこれらの4部屋で構成されている。少し迷います…
MUSEUM内のライブラリー。本は自由に見ることができます。日本の本も多い。
GOLDEN PIN AWARD 受賞作品の手帳。日本でいう"日めくり手帳" 。
ページ毎にお題があり書き足すようになっている

国立故宮博物館

台湾の故宮博物館といえば、「白菜」が抜きん出て有名
だけれど… 記憶を新しく上書きしました。

明から清の時代の陶磁器のコレクションは必見。500年続いた景鎮窯の選りすぐりの作品にもはや言葉になりません。
黄釉の器。この釉薬はどのように作るのか。
1枚目左と3枚目の写真には龍🐉の絵付が。これだけでなく実に多くの龍を見かけた。龍年ということもあるけれど龍好きなのかもしれない。

“Garland of Treasure”
はため息をもうつくばかり。中国8千年の歴史の積層の賜物なんですね。
もう一度訪ねられたことに感謝…

陶磁器コレクション。レモンイエローの釉薬の作品を多く見かけました。


陶磁器コレクションのエントランスでは
レモンイエローの大壺が出迎え
“Garland of Treasure”
小壺。レモンイエローが好まれたのか
“Garland of Treasure” にあった気品のあるブルーの髪飾り。

台北現代芸術館

故宮博物院を上野の東博に例えるなら、台北現代芸術館(MoCA)は東京庭園美術館。
日本が統治していた時代の小学校が旧台北市庁舎となり赤煉瓦が印象的な当時の外装を残したまま。今は現代美術館にリノベーション。市内の賑やか喧騒からほっとできるエアポケット的な場になっている。

MoCAの外観。かつては小学校だった


現代のポップカルチャーと過去をつなぐような、魂に触れるような作品。生い立ちをたどる英語の説明を読むとわずかでも彼が追いかけた世界を覗き見れる。作品のモチーフとなるアニメキャラクターには日本とのつながりを、曼荼羅には過去とのつながりを。

深海魚をテーマにした作品。口の中に小さな世界が広がっている
ヨーダの曼荼羅


メインの展示室に繋ぐ各展示室からの導線。
照明を落とした演出は、古い建物の内装としっくり調和していた。
メイン展示で中央に流れていた映像も美しかった。映像スポンサーはSONYでした。

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