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孔雀の羽をいただいた日


この日は10分遅れて教室に滑り込む。
今日の講師の自己紹介が始まっていた。
背が高くて明るくて、勢いのある早口めな英語。モノクロの映画のワンシーンが流れていた。

毎月通っている都内の勉強会。講師の方は、企画された方が10年以上前にスペインに留学し、オランダでアーティストを紹介してもらったご縁からだと教えてもらった。去年も日本に由来するユニークなプロジェクトで来日されていて、今も交流が続いているという。そんなとっておきの方を講師に招いてくれている回だった。加えて、英語だと厳しいかもしれないからと、何冊もの素敵な絵本を世に出されている世界的なコピーライターのNさんを通訳として招いてくださっていた。

リサーチ事例は、1920年代の映画のシーンから、彼が実際に足を運んだフィールドワークも伴う。沖縄のおばあちゃんに学んだお話とか。アートの身体パーフォーマンスも見せてくださった。どれだけの時間をかけられているのだろう。
講座自体は、オンラインでも受講が可能なのだけれど今日の回は参加できて良かった。

大きいことは良いことに思う。折れ線グラフは右肩上がりが強い。成長とはそういうものだと思っている。そうなのか…?

そして、お土産にいただいたのは「孔雀の羽」。これを見るたびに今日聞いた話を、場を、思い出を巡らしてね、と。  Arne Hendriksさん。


いや、そうはいっても、現実は目の前のことにばかり目がいってそれをこなしている日々の中で流されてしまいそうだ。クリアフォルダーに栞のように大切に閉じてある羽、いつも目の止まる場所におきたい。どこに飾ろうか。
こんな粋なプレゼントを用意してくれた計らいにも、感動している。 感動だけしていないで宿題をいつか応えられるように考えようー。



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